メソポタミア文明に伝わるアヌンナキとは創造主であり宇宙人だった?

アヌンナキ 遺跡・古代文明

メソポタミア文明とは、現在のイラク辺りに興った4つの王国の総称です。

その4つとは、古い順にシュメール、アッカド、古代バビロニア、アッシア。

この4つの王国に最高神として伝わっているのがアヌンナキです。

現代ではアヌンナキのことを単なる神話と考える人が多いようですが、果たしてそうでしょうか?

古代の粘土板にはアヌンナキが人間を造ったと書かれており、それが史実だとすれば、高度な技術を持った宇宙人だった可能性があるのです。
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メソポタミア文明の最高神アヌンナキとは

アヌンナキ

アヌンナキとは、天からメソポタミアに降り立った神の一群を指します。

メソポタミア文明は多神教であり、地上に住む位の低い神から天空に住む位の高い神までいましたが、その中でアヌンナキは天空に住む最高神。

メソポタミアの古代都市ウルの遺跡から発掘されたくさび形文字の粘土板には、このアヌンナキについて次のように書かれています。

  • アヌンナキの見た目は人間にそっくり
  • アヌンナキは数百年間も生きた
  • 何らかの物質を彫りに宇宙から地球へとやってきた
  • 古代メソポタミアのシュメール人に知識を教えた

ここで気になるのは、「数百年間も生きた」「物質を彫りに地球へやってきた」という記述。

この記述が事実なら、アヌンナキは肉体を持つ生命体だったことになります。

私も含め、多くの人は神を霊的な存在と考えているはず。

となると、アヌンナキとは神ではなく、神のような能力を持った生命体ということになります。

アヌンナキは人間を造った創造主

1849年、オースティン・ヘンリー・レイヤードがイラクで発掘調査を行っていました。

お目当ては旧約聖書に登場する古代都市ニネヴェ。

古代都市ニネヴェ

発掘調査は成功し、古代都市ニネヴェが発見されたわけですが、そこから出土した粘土板の中には、エヌマ・エリシュというバビロニアの創世神話が書かれたものもありました。

そして、このエヌマ・エリシュにもアヌンナキが登場するのです。

それによると、「アヌンナキがキンヌーという神の血と粘土を混ぜて最初の人間を造った」とのこと。

この話は旧約聖書の神が最初の人間アダムとイヴを作ったという話と似ています。

現代ではいずれも単なる神話(フィクション)だと解釈されていますが、だとすればわざわざ粘土板や旧約聖書に記録するほどのものではなかったはず。

実際には手間ひまをかけて粘土板や旧約聖書に記録されているわけで、古代人にとって記録したくなるような重要な話=事実だったのではないでしょうか。

そして、これが事実だとすれば、アヌンナキは人間を作り出せるほどの高い技術を持った宇宙人だと考えられます。

初期シュメールの女王はアヌンナキとの混合種だった?

1927年、イギリスの考古学者レナード・ウーリーは古代都市ウルの発掘調査中に遺骨を発見しました。

この遺骨は初期シュメールの女王プ・アビの物。

記録によると、その頭蓋骨は異様に大きかったといいます。

実のところ、アヌンナキも頭蓋骨が大きかったとされており、プ・アビ女王と共通点があることに。

このことから次の二つの仮説が成り立ちます

  1. プ・アビがアヌンナキに敬意を表して頭蓋緊縛を行った
  2. プ・アビはアヌンナキの子孫又は人類とのハイブランドだった

頭蓋緊縛とは、頭を布できつく縛り、徐々に変形させていく方法。

古代の中東や南米でよく行われていたことが分かっていますが、そもそもなぜそんなことをするようになったのかは不明。

ですが、神と崇めるアヌンナキの頭蓋骨が大きかったとすれば、王がその姿に近づこうとしたのも納得です。

あるいは、プ・アビ自身がアヌンナキの地を引いていた可能性もあります。

いずれにせよ、神アヌンナキと王プ・アビの頭蓋骨に同じ特徴があるということは、それ相応の意味があるように感じます。

創造主アヌンナキは宇宙人だった?その証拠とは

創造主アヌンナキが宇宙人だったと考える根拠はいくつもあります。

たとえば、粘土板に刻まれたシュメール王朝表。

メソポタミアの王朝表

*出典:『古代の宇宙人 第59話』

紀元前2100年頃に作られたとされるこの王朝表には、歴代の王140人の名前と在任期間が記されています。

それをみると、初期の王の在任期間は3万年以上

人間が3万年以上も生きられるはずがなく、この王は人間とは別の生命体(宇宙人)だったと思われます。

また、3万年以上前に文明が存在したとなると、従来の古代史が大きく塗り替わることに。

存在が噂されるアトランティスと同様に、アヌンナキが統治した文明も超古代文明だったのかもしれません。

なお、超古代文明については下の記事で詳しく紹介しています。

超古代文明が存在した可能性は高い!証拠となる遺跡を紹介

ゼカリヤ・シッチンが粘土板を解析

ゼカリヤ・シッチン

1976年、ゼカリヤ・シッチンは著書「謎の第12惑星」を出版しました。

この本の元となったのは、メソポタミアの粘土板。

ゼカリヤ・シッチンは未解明な部分が多かったメソポタミアの粘土板を解析し、「アヌンナキは別の星からの難民だ」と結論付けたのです。

また彼は、「アヌンナキは金を採掘するために地球にやってきた。人間は金を彫るための労働者として作られた」とも述べています。

ゼカリヤ・シッチンによると、アヌンナキの故郷はニビルという惑星

ニビルは大気汚染が酷くなり、それを解消するために大量の金が必要だったというのです。

この説に対しては、「粘土板を自分にとって都合の良いように解釈しただけ」という否定的な指摘があります。

その一方で、古代都市ウルの遺跡から発掘された粘土板に書いてある「何らかの物質を彫るために地球へ来た」という文言と一致するのも事実。

そしてゼカリヤ・シッチンの解釈が正しいとすれば、アヌンナキとはニビル星人(宇宙人)ということになるのです。

なお、ゼカリヤ・シッチンの解読によれば、アヌンナキは地球に来る前に火星にも立ち寄ったとのこと。

人工物のようなものが写った火星の写真はいくつもあり、もしかするとある時期において火星で暮らしたアヌンナキが造った物かもしれません。

シュメールは高度な知識を持っていた

メソポタミア文明は、一番古いとされるシュメールの時点で、すでにくさび形文字を使っていました。

また、シュメールの中心都市ウルは高度な建築技術によって造られています。

古代都市ウル

そしてシュメール人は、数学、農業、薬学、法律、政治などにも長けていました。

このような知識・技術が実用レベルにまで発展するには、長い研究期間が必要なはず。

しかし、シュメールにはそういった研究の痕跡がなく、粘土板には「アヌンナキが知識をもたらした」と書かれています。

「かつて地上でアヌンナキと人間が一緒に暮らした時代があった」とも伝わっているので、その時代には超古代文明があり、シュメール人はアヌンナキから知識を教わったと考えられます。

つまり、アヌンナキは時代にそぐわない知識を持っていたわけで、そんなことが可能なのはアヌンナキが宇宙人だったからなのです。
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アヌンナキと共通点がある神々

メソポタミアに伝わるアヌンナキには、次のような特徴があります。

  • 空からやって来た
  • 髭を蓄えている
  • 大男
  • 人類を創造した
  • 人類に知識をもたらした

興味深いのは、他の文明や地域に伝わる神にも、これらの特徴のすべて又はいくつかがみられるということ。

つまりどの神も同じ存在を示している可能性があるということです。

また、実在した存在だからこそ、異なる地域で同じ話になっているとも考えられます。

「空からやってきた高度な知識を持った存在」が事実ならば、アヌンナキや他の神々は宇宙人だったのでしょう。

オシリスとイシス

オシリスとイシス

*オシリス(左)とイシス(右)

エジプトの神話によると、オシリスはオリオン座の三ツ星からやってきた冥界の神、イシスはシリウスからやってきた豊穣の女神です。

エジプトでは、この二人の神が最初の人類を作ったと言われています。

また、オシリスとイシスの息子であるホルスは、オシリスの仇を追いかけて翼のある円盤で空にあがったとも伝わっています。

ケツァルコアトル(ククルカン)

ケツァルコアトル

テオティワカン文明に伝わるケツァルコアトルとマヤ文明に伝わるククルカンは同一人物です。

いずれも「羽毛の生えた蛇神」と表現していますが、マヤでは白人の大男とも表現されます。

また、創造主であること、空からやってきたこと、人類に知識をもたらしたという点もアヌンナキと共通しています。

ビラコチャ

ビラコチャ

ビラコチャはインカ帝国に伝わる創造主です。

また、人類に知識をもたらした神でもあります。

カチナ

カチナ

アメリカの先住民ホピ(アナサジの末裔)に伝わるカチナは精霊であり神でもあります。

その姿は壁画に書かれており、頭に光輪があります。

アヌンナキとの共通点は、空飛ぶ乗り物に乗ってやってきたこと、他の星の知識を人類にもたらしたということです。

ワンジナ

ワンジナ

オーストラリアのアボリジニ族には、天の川より来て大地と全ての人々を創造したワンジナという神が伝わっています。

壁画に書かれた姿をみると、丸い頭に異様に大きい目が特徴。

しかもどうやら複数のワンジナがいたようです。

この描写から宇宙人グレイをイメージする人も多いことでしょう。

黄帝

黄帝

黄帝は最初に中国を統一した伝説上の王です。

龍にのって空からやってきた黄帝は、人々に医療を教え、弓矢を開発したと伝わっています。

まとめ

この記事では、メソポタミア文明に伝わる神・アヌンナキについてご紹介しました。

くさび形文字で書かれた古代の粘土板によると、アヌンナキは空からやってきた神の一団であり、人間を造った創造主なのだとか。

さらに、アヌンナキは肉体を持っており、人間と暮らしながら数学や農業、建築学など、文明を築くのに必要な知識を授けたと思われます。

以上のことから総合的に判断すると、アヌンナキとは超古代文明を作った宇宙人だと考えるのが妥当ではないでしょうか。

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