ほとんどの雲は気象現象として説明ができますが、『地震雲』については未解明な部分が多く、気象庁の公式サイトでも「地震雲は無いとはいい切れない」と説明するにとどまっています。
しかし、MEGA地震発生前には前兆として地震雲がたびたび現れており、目撃者が大勢います。
その地震雲は直線帯状で飛行機雲より太く崩れにくいのが基本形ですが、竜巻雲とよばれる特殊な形状の地震雲もあるのです。
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阪神淡路大震災前に目撃された竜巻雲
非常に珍しいケースですが、地震発生の前に渦を巻いて空にのぼる竜巻雲が出現することがあります。
上の写真は阪神淡路大震災(M7.3・死者6,000人以上)の様々な前兆目撃談を集めた『前兆証言1519』(弘原海清編著)に掲載されたもの。
直線帯状の地震雲の手前に竜巻雲があるのが分かります。
阪神淡路大震災発生の8日前に撮影され、その異様な姿からネット上では様々な可能性が指摘されたのですが・・・
当時の目撃証言や現地調査内容、実験立証などを検証した結果、筆者はこの不気味な雲が、地震の前兆である地震雲だと考えています。
目撃された竜巻雲は飛行機雲ではない
上の画像は前述の竜巻雲を別の角度から撮影したもの。
1995年1月9日午後5時頃、神戸市垂水港より明石海峡大橋・淡路島方向に向けての写真 です。(撮影・杉江輝美さん)
これに関して、「これは飛行機雲が変形蛇行したもので、垂直に上昇するように見えたに過ぎない」という指摘があります。
たしかに、一定の気象条件を満たせばただの飛行機雲が竜巻雲のように見えることはあります。
しかし、工業技術院機械技術研究所(現、産業技術総合研究所)は、次のような見解を述べています。
当時の気象条件である1分間隔に強い西風4~6m毎秒が吹くもとでは、上端2000mまで垂直に雲状のものが立ち昇るためには、大きなエネルギーが必要・・・ (中略) 通常の気象現象では考えられない特別な力が働いていたと仮定しなければ説明がつかない・・・
*引用:『大地震の前兆現象』(弘原海清著)
工業技術院機械技術研究所は通産省管轄の公的機関。
その公的機関がこの日の気象条件を踏まえて判断した結果、「この竜巻雲は通常の気象現象では考えられない」、と言っているのです。
ちなみに、震災前日にも同様の竜巻雲が目撃されています。
<兵庫県西宮市・女性の証言> (地震前日)1月16日16時半ごろ渦巻き状の白い雲が淡路島方向に見られた・・・
*引用:『大地震の前兆現象』弘原海清著
この阪神淡路大震災前日に目撃された竜巻雲が前兆現象だったかどうかは分かりません。(写真が残っておらず詳しく調査した人もいない)
しかし、竜巻状の雲が出現すること自体、非常に稀なこと。
それが阪神淡路大震災の8日前と前日に続けて目撃されており、少なくとも8日前の竜巻雲は科学的に飛行機雲ではないと結論付けられているわけですから、地震の前兆と考える方が自然でしょう。
竜巻雲は過去のMEGA地震でも出現していた!?
渦を巻くように出てくる竜巻雲は、過去のMEGA地震の前にも現れていたようです。
例えば関東大震災では、「当日朝に蛇のような雲が幾重にも巻いていた」という記録が残っています。(『地震のおこるとき』亀井義次著より)
また、福岡西方沖地震では、「5日前頃から毎日のように渦巻状の見慣れない雲が出ていた」という記録もあります。(『巨大地震と地震雲』週刊現代特別取材班編より)
つまり、阪神淡路大震災と合わせて少なくとも3つのMEGA地震で竜巻雲が目撃されているわけで、ここまで事例が重なると単なる偶然とは思えません。
竜巻雲の原因はMEGA地震に伴う電磁波かも?
竜巻雲の正体は変形した飛行機雲ではなく、地震に伴って発生する電磁波によるものだと指摘する人がいます。
それが、地震電磁気学の専門家で大阪大学名誉教授の故・池谷元伺(いけやもとじ)さんです。(上の画像は池谷教授本人)
池谷教授は地震の前兆現象についていくつもの実験を行っており、地震光や動物の異常行動が地震に伴って発生する電磁波によって引き起こされることを立証した人物。
その池谷教授は、地震雲について自著『大地震の前兆 こんな現象が危ない』の中で次のように述べています。
メカニズムは地震発光の時と同じで、まず地震の前に地殻が破壊されていくと、パルス的な電場や電磁波電場が発生する。 この電場の発生によって大気中の電子が加速され大気分子と衝突する。 大気分子が高いエネルギー状態にまで高められ、やがて電離してしまう。 この時発光が起こってもいいのだが、この現象が過冷却の大気中で起こるために、イオンを形成核として水滴が生じる。 これが多くなって地震雲となっていく・・・
*引用:『大地震の前兆 こんな現象が危ない』池谷元伺著
お読みいただいた通り、地震に伴う電磁波が地震雲を形成することは科学的に説明できるのです。
池谷教授が行った竜巻雲に関する実験
池谷教授は電磁波を用いて渦巻き状の雲を上昇させるという実験も行っています。
この実験では、容器の中に電極とドライアイスをセット。
容器内を過冷却の状態にして電極に電圧をかけています。
すると電磁波が発生し、下の電極から上昇気流の雲が吹き出すのですが・・・
この雲の形状がいわゆる竜巻状なのです。
これはつまり、地上から発せられた電磁波が竜巻雲の原因になり得るということ。
この電磁波実験はテレビ朝日夕方ニュースの特集内でも、池谷教授の取材と共に紹介されていました。
なお、池谷教授が行った竜巻雲に関する実験の一部始終は、下の動画で確認できます。

まとめ
今回は地震雲である竜巻雲についてご紹介しました。
変形した飛行機雲に過ぎないという指摘もありますが、池谷教授の実験から、電磁波によって竜巻雲が形成されることは立証済み。
また、地震発生の前には地中から電磁波が放出されることも分かっています。
これらのことから竜巻雲は地震の前兆と考えられ、目撃した時はMEGA地震の発生を疑ってください。
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●作成者:原 経厳
・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。
●構成・編集Support:原 洋
・・・フリーライター
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