2023年2月6日午前4時17分(日本時間同日午前10時17分)、トルコ南東部の内陸でマグニチュード7.8のMEGA地震が発生、さらに9時間後にM7.5の余震が発生しました。
甚大な被害がトルコ・シリア両国に広がり、世界中の報道ではあちこちのビルが倒壊し、救援が過酷さを極めている様子がトップニュースで伝えられています。
この記事では、そんなトルコ南部地震の被害と前兆についてご紹介します。
犠牲者の方々へのご冥福をお祈りすると共に、1人でも多くの人の命が助かることを強く願います。
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トルコ南部で発生したMEGA地震の被害
2023年2月6日に発生したトルコ南部地震は、トルコ南東部に延びる「東アナトリア断層」で発生。
北側のアナトリアプレートに向かって、南側のアラビアプレートが北上し、断層にひずみがたまっていたことが原因とされています。
その規模は近年のMEGA地震のなかでも最大級。
それだけに被害は甚大で、トルコとシリアをあわせて47,000人超の犠牲者(2023年2月20日時点)が出ており、今後もさらに増えることが確実視されています。
5,000棟以上の建物が倒壊、被災者は2,300万人以上にのぼると報じられていることからも、被害の大きさがよく分かります。
これを受けて現在70か国以上が支援を申し出ており、日本からも救援チームが出発しているとのことです。
トルコ南部地震で前兆現象はあったのか?
*画像引用:ウェザーニュース
甚大な被害が出ているトルコ南部地震ですが、このようなMEGA地震では何らかの前兆現象が出るもの。
では、今回のMEGA地震においてはどんな前兆現象があったのか?
まだ速報の段階であり情報不足ですが、すでに報告されている前兆現象があるのでご紹介しておきます。
鳥の異常行動が目撃されていた
ニューズウィークが報じたところによると、トルコ南部地震の発生直前、鳥の異常行動が目撃されたのだとか。
写っているのは鳥の群れがぐるぐると円を描くように飛びまわり、一斉に近くの木々にとまる様子がSNSに投稿されています。
辺り一帯が木の上部に降り立った鳥の群れで黒く覆いつくされており、普段とは明らかに様子が異なっています。
また、同様のことはイギリスのBBCニュースでも報道されています。
*引用:BBC
こうした動物の異常行動は阪神淡路大震災の直前にも目撃されており、筆者はMEGA地震の前兆現象の一つだと考えています。
オランダの研究者が指摘した前兆現象
オランダの研究者フランク・フーガ―ビーツ氏はトルコ南部地震の3日前に発生を予知していました。
フランク・フーガ―ビーツ氏が前兆現象として指摘したのは、天体の並びと月の引力。
- 地球の約 4/5 が太陽、木星、金星と整列すること
- 別の日に太陽が水星と天王星と同じ線上にあること
- 上記二つが発生し、なおかつ月の引力が影響すること
この3点を前兆現象として、「遅かれ早かれ、この地域(トルコ中南部、ヨルダン、シリア、レバノン)で M7.5 の地震が発生するでしょう。」と述べています。(2023年2月3日21時3分のツイート)
フランク・フーガ―ビーツ氏の理論にどれくらいの精度があるのか分かりませんが、同氏は天体との関係から2023年2月6日の地震発生を懸念していました。
地震に月の引力が関係しているということは以前から指摘されていること。
それを前兆現象ととらえたフランク・フーガ―ビーツ氏の予測が的中したことは、注目すべき点といえるでしょう。
怪しいつるし雲は前兆現象なのか?
地震発生の18日前(2023年1月19日)、トルコ北西ぶプルサ県でつるし雲が発生し、ネット上では地震雲か?と騒がれていました。(上の画像参照)
本ブログでもご紹介している通り、地震雲はMEGA地震の前兆現象の一つ。
画像の雲は不気味な形をしており、地震雲だと指摘する人もいるようですが・・・
この雲はおそらく地震雲ではないでしょう。
つるし雲(レンズ雲)と呼ばれるもので、単なる気象現象。
類似する雲は富士山周辺などでもよく目撃されています。(実際の地震雲はほとんどがはっきりとした直線帯状)
まとめ
2023年2月6日にトルコ南東でMEGA地震が発生しました。
速報の段階から大きな被害が報じられており、被災者の人数はさらに増える見込み。
これほどのMEGA地震になると多くの前兆現象が出ているはずであり、情報が入り次第追加でご紹介していきます。
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●作成者:原 経厳
・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。
●構成・編集Support:原 洋
・・・フリーライター
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