【MEGA地震の前兆と予測!】南海トラフ巨大地震⑥ 過去の前ぶれ地震

南海トラフ巨大地震

過去の南海トラフ巨大地震をみていくと、その前ぶれとして周辺エリアでMEGA地震が発生していることが分かります。

つまり、南海トラフの周辺エリアで起こる地震は、南海トラフ巨大地震の前兆現象といえるわけです。

そこでこの記事では、過去に起きた南海トラフ巨大地震の前ぶれ地震をご紹介していきます。

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南海トラフ巨大地震には前ぶれ地震がある!

下の年表は比較的記録が多い戦国時代以降で、南海トラフ巨大地震とその前後に起きたMEGA地震(黒太字)を並べたものです。

地震名称 発生エリア
1495年 <明応関東地震> 相模トラフ
1498年 明応地震 南海トラフ
1605年 (*慶長地震) 詳細不明
1703年 <元禄地震> 相模トラフ
1707年10月

1707年11月

宝永地震

(富士山宝永噴火)

南海トラフ

富士山

1854年6月

1854年11月4日

1854年11月5日

1854年11月7日

<安政伊賀上野地震>

安政東海地震

安政南海地震

<豊予海峡地震>

三重

南海トラフ

南海トラフ

豊予海峡

1855年10月 <安政江戸地震> 東京湾
1944年12月 昭和東南海地震 南海トラフ
1945年1月 <三河地震> 愛知三河湾
1946年12月 昭和南海地震 南海トラフ

(*慶長地震は南海トラフ域外との見解もあり)

ご覧の通り、南海トラフ周辺で起きたMEGA地震は、南海トラフ巨大地震と発生時期が近くなっています。

とくに明応関東地震(明応地震の3年前)、元禄地震(宝永地震の4年前)、安政伊賀上野地震(安政東海・南海地震の4か月前)の3つは南海トラフ巨大地震の前ぶれであるかのようです。

実際、この3つの震源域は南海トラフに隣接しています。

とくに相模トラフは過去に二度の前ぶれ地震が発生しており、要注意のエリアといえるでしょう。

南海トラフ巨大地震の前ぶれ1・明応関東地震

*引用:じゃらんホームページ

従来、観光地鎌倉の大仏が雨ざらしになっているのは、南海トラフ明応地震(1498年)の津波で屋根付き大仏殿が流されたため、と言われてきました。

しかし、近年の分析で明応地震の3年前に発生した明応関東地震による大津波で流された可能性が高いことが分かりました。

その根拠となったのが、下の記録です。

明応四乙卯八月十五日,大地震洪水,鎌倉由比浜海水到千度檀,水勢入大仏殿破堂舎屋, 溺死人二百余

*引用:鎌倉大日記

この記録によると、明応四年(1495)八月十五日に大津波が鎌倉由比ガ浜の参道に達し、大仏殿と称する寺院・堂舎屋を破壊。200人が溺死したとあります。

明応四(1495)年とはっきり書かれており、1498年の南海トラフ明応地震とは別物であることが分かります。

ちなみに、ここで言う参道とはおそらく鶴岡八幡宮の参道のことであり、社殿から由比ガ浜海岸までは約2km。

そこまで津波が来たわけですから、前ぶれ地震とはいえ明応関東地震がかなりの規模だったことは間違いありません。

南海トラフ巨大地震の前ぶれ2・元禄地震

南海トラフ史上最大級と言われているのが江戸時代に発生した宝永地震。

実はその4年前の1703年には、相模トラフで前ぶれとなる元禄地震が起きています。

元禄地震は推定M7.9~8.2のMEGA地震で、相模トラフ千葉房総半島沖が震源。

規模としては関東大震災に匹敵するレベルで、津波の高さは横浜で3m、熱海や小田原、千葉房総南部などで7~8m、伊豆半島東部では17mになったと言われています。

また、小田原では家屋倒壊が8,000を超え、犠牲者は2,300人。

千葉の九十九里浜でも白子町と長生村をあわせて2,000人が亡くなっています。

南海トラフ巨大地震の前ぶれ3・安政伊賀上野地震

南海トラフ地震の前ぶれ地震は、境界付近の内陸部で起きる場合もあります。

それが安政東海・南海地震の4ヶ月前に三重・奈良で発生した安政伊賀上野地震です。

この地震による犠牲者は1,300人。

特に伊賀の国は被害が大きく、城や家屋が倒壊し600人が犠牲になりました。

南海トラフ震源域周辺の内陸でも将来同じことが起きる可能性があり要注意なのです。

まとめ

南海トラフ巨大地震は今後30年以内に70%以上の確率で発生すると言われています。

ということは、南海トラフの周辺で前ぶれとなるMEGA地震が発生する確率も非常に高いということ。

私達はその危険性を認識し、多角的な備えの意識を持つべきでしょう。

(なお、MEGA地震発生に備えた防災グッズ関連はコチラでご紹介しています。)

●作成者:原 経厳

・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。

●構成・編集Support:原 洋

・・・フリーライター



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