【MEGA地震の前兆と予測!】南海トラフ巨大地震⑪ 動物の異常行動

南海トラフ巨大地震

MEGA地震の発生前には、何らかの前兆現象が発生します。

それは過去に発生した南海トラフ巨大地震においてもいえること。

とくに昭和に発生した南海トラフ巨大地震では、直前に様々な前兆現象が目撃されているのです。

なかでも目撃事例が多いのが、動物の異常行動

そこで今回は、南海トラフ地震の前に目撃された動物の異常行動についてご紹介します。

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動物の異常行動はMEGA地震の前兆

異常行動をする犬

地震の前には地中からの異常な電磁波放出をはじめとする電磁気現象が起きます

そうした現象が動物の行動に影響を及ぼすことが実験などでわかっています。

動物が大集団をつくる、一斉に消える、異常に騒ぐ、異常に繁殖する等の異常行動をみせた時は地震前兆の可能性が高いのです。

実際、過去の南海トラフ巨大地震においても、発生前に様々な動物が異常行動をみせていました。

南海トラフ巨大地震における動物の異常行動

カラス

古くからMEGA地震の前には水陸問わず様々な動物の異常行動が目撃されてきました。

とくに昭和に発生した2つの南海トラフ巨大地震においては、現象が各地で動物の異常行動に関する記録が残されています。

昭和東南海地震で目撃された動物の異常行動

昭和東南海地震

<*引用:津地方気象台HP>

戦時中の1944年12月に発生した昭和東南海地震(M7.9)。

戦時下の情報統制があったことによりほとんど知られていませんが、大津波が発生するなど、1,223人もの犠牲者が出ています。

戦後、この隠蔽された震災に関する調査が進み、前兆現象のアンケートも実施されました。

すると、地震の前に各地で様々な動物異常行動が起きていた事が判明したのです。

<昭和東南海地震>

●地震の前に沿岸海域でカツオが異常に獲れた。(三重県尾鷲市)

●ネズミが芋畑を荒らしていたが数日前から姿を消した。(三重県旧紀勢町)

●冬の12月なのにカマキリ・バッタなどがかなり生存しており珍しい事だった。(静岡県浜松市)

●地震前日、キスなどの魚がふだんの2~3倍異常にとれた(三重県旧紀伊長島町)

●地震の7時間前の早朝6時頃、山あいのキジ何羽かが騒いで飛び出してきた。(三重県伊賀市)

●地震の10分前、豊橋陸軍予備士官学校の厩舎で、つながれた馬100頭が互いに蹴ったり尻をぶつけたりして騒いだ。(愛知県豊橋市)

*引用:東大地震研・日大文理学部・静岡県の合同調査

キジが地震を予知する」というのは有名な話ですが、アンケートでは馬やネズミの異常行動も報告されました。

さらには魚類や昆虫にまで異常行動がみられ、これらが昭和東南海地震の前に集中していることから前兆現象だったと考えられます。

昭和南海地震で目撃された動物の異常行動

昭和南海地震

<*引用:高知県HP>

終戦の翌年となる1946年(昭和東南海地震の2年後)、今度は昭和南海地震(M8.0 死者1,443人)が発生し、高知や徳島・和歌山では津波によって甚大な被害がでました。

この地震の震源地は和歌山県・潮岬沖ですが、離れた高知・徳島沿岸各地で動物たちの異常行動が目撃されているのです。

<昭和南海地震>

地震前日の夜は、犬の遠吠えとニワトリの夜鳴きでとても不気味だった。

*引用:『南海道地震津浪の記録 海が吠えた日』(牟岐町教育委員会)

犬の遠吠えやニワトリの夜泣きはMEGA地震前の典型的な異常行動。

たとえば「犬の遠吠え」は、5万人以上が亡くなったトルコ・シリア地震(2023年)の前日にもあちこちで報告されています。

また、「ニワトリの夜鳴き」も国内外問わず古くからMEGA地震前兆として伝えられてきました。

その他、昭和南海地震ではイカの異常行動が特に多く報告されています。

<昭和南海地震>

●地震の前、スルメイカがとにかくよく釣れて、神主や散髪屋、学校の先生や生徒まで皆毎夜イカ釣りに出て、夜の町は空っぽだった。 学校では毎日イカが話題になり、町じゅう(つるした)イカだらけで、道を歩くにも頭を下げてイカの下をくぐって歩いた。(高知県室戸市)

●毎日イカの大漁が続いたが、地震前日はなぜか釣れなかった。(高知県奈半利町)

*引用:『南海地震は予知できる』(中村不二夫著)

上記の他、徳島県日和佐漁協の漁師たちは、昭和南海地震でスルメイカの異常豊漁を経験しています。

その経験を踏まえ、1995年の阪神淡路大震災の1か月前にアオリイカが普段の10倍も獲れたときには、「地震の前兆か?」と話題にしていたそうです。

こうした魚介類の豊漁は昭和南海地震でも報告されていますから、MEGA地震の前兆である可能性が非常に高く、今後注視すべき情報だといえます。

まとめ

今回は昭和に発生した南海トラフ巨大地震発生前にみられた動物の異常行動をご紹介しました。

動物の反応がゆえに予想が外れる可能性もありますが、犬の遠吠えやイカの豊漁等、信憑性の高いものもあります。

こうした前兆現象は将来の南海トラフ巨大地震発生前にも起きる可能性があります。

その時こそ、こうした前兆の知識・情報を役立ててほしいと思います。

(なお、MEGA地震発生に備えた防災グッズ関連はコチラでご紹介しています。)

●作成者:原 経厳

・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。

●構成・編集Support:原 洋

・・・フリーライター



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