【MEGA地震を予測せよ!】前兆現象の研究と歴史4 電磁波で察知

前兆現象研究と歴史




昔からたびたび目撃されてきた地震の前兆現象は、長い間迷信・オカルト扱いされてきました。

しかし、90年代後期から地震前に放出される電磁波に注目が集まりだします。

そこで前回は、故・池谷教授の実験をもとに、電磁波と生き物達の異常行動の関係性についてご紹介しました。(詳細はコチラ・前兆現象の研究と歴史3)

実験の結果から電磁波が生き物達の行動に影響を与えることが明らかになったわけですが、

実は電磁波が起こす前兆現象は自然界の生き物たちばかりではありません。

電磁波は時計や身の回りにある人工物にも影響を及ぼすのです。

今回はそうした電磁波が人工物に与える影響をご説明していきます。

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MEGA地震発生前に時計が狂った

過去に起きたMEGA地震では、「地震発生前に時計が狂った」という報告が数多く寄せられています。

まずはそれらの事例からご紹介します。

福島県沖地震の事例

2021年2月13日の午後11時過ぎ、『福島県沖地震』(M7.3 最大震度6強)が発生しました。

東北や関東地方にとって東日本大震災以降10年ぶりに起きた強い地震で、津波は起きなかったものの、2名の犠牲者が出てしまいました。

地震後、私は偶然SNS上で知り合った茨城在住の人から次のような話を聞いたのです。

20年近く使っている電波時計が地震3日前から狂いだした。修正しても直らなかったが、地震後は正常に戻った。これと同じ現象が東日本大震災の時にもあったので、絶対地震と関係があると感じた。

阪神淡路大震災の事例

1995年1月17日に発生した『阪神淡路大震災

その直前にも時計が狂ったという事例が複数報告されています。(以下2例『前兆証言1519』弘原海清編著より)

1月15日か16日、どちらかハッキリ覚えていないのですが、腕時計が十数分進んでいました。この時計が家の中で一番正確な時計なので、他の時計をなおしたくらいです。

精度が良いはずなのに狂うなんてと思い、購入した店で原因を調べてもらいました。結果は磁気を浴びていたのが原因でした。

地震の何日か前に、掛け時計(電波時計)の針がひとりでにぐるぐると回り始めました。

電池切れでもないので、 誰かが妨害電波を出しているのかしらと考えたりしましたが、あまりにたびたびジージーと回り続けるので、気味悪く感じておりました。地震後は一度もその現象は起こっておりません。

腕時計が十数分進んでいたり、時計の針が勝手にくるくる回ったりといった現象はそう頻繁に起こるものではありません。

それがMEGA地震の発生直前に集中しているわけですから、関係性があると考えた方が自然でしょう。

MEGA地震の前に時計が狂うメカニズム

「地震の前に時計が狂う」と聞いて、「そんなのは気のせいだ」「何かの勘違いだ」と思う人もいることでしょう。

しかしながら、時計の異常とMEGA地震の関係性にはれっきとした科学的根拠があるのです。

私たちが使う腕時計や掛け時計は電波時計とクォーツ時計が一般的です。(最近はGPS時計も利用急増)

まず電波時計は送信所の時刻情報電波を1日数回受信し、ズレを修正しながら正確な時刻を表示します。

そのため、送信されてくる電波か受信する時計のどちからに電磁波が影響し、時計を狂わせるというのは十分にあり得る話です。

また、クォーツ時計は中にクォーツが組み込まれています。

このクオーツとは石英のこと。

石英は一定の電圧が加わると規則的に振動する特性を持っており、それが電子回路を通してデジタルの時刻表示や秒針などに利用されてます。

よって、クオーツに不規則で規定以上の電圧がかかると、時を刻むペースに乱れが生じるのです。

ちなみに、石英は地中にある花崗岩にも含まれており、伝導性が高いことで知られています。(花崗岩と電磁波の関係性についてはコチラ

電磁波によって時計が狂うことが実験で証明された

前回、大阪大学名誉教授の故・池谷元伺(いけやもとじ)さんが行った『動物たちの異常行動と電磁波の関係性を示す実験』についてご紹介しました。

見事にその関係性が示されたわけですが、実は、電磁波による時計への影響も検証が行われ、YouTubeに一部始終が上がっています

https://www.youtube.com/watch?v=RoKwdl88DRc

この実験には一般的によく使う電池式の目覚まし時計を使用。(クォーツ式で秒針があり、アラームボタンが上についたもの)

この時計に電磁波をあてると、まず秒針の動きが一時停止しはじめます。

さらにその後は、

  • 秒針が不規則に早く動く
  • 勝手にアラームが途切れ途切れに鳴る
  • 秒針がぐるぐる勢いよく回る

などの現象が発生。

動画上では実験結果に興奮した池谷教授の音声が聞き取れます。

バンザイ すごいじゃろ、(地震の前に)これが起こったんです西宮で。ほんで、だれも信じていただけない、 私は気が狂っているんですよと訴えられたのよ。

さらに驚くべきは、電磁波を当て終わったあとも、もの凄いスピードで秒針はぐるぐる回りっぱなしだったということ。

この現象について池谷教授は、著書『大地震の前兆こんな現象が危ない』(青春出版社)の中で、

時計の針が8倍のスピードでまわったのも、電磁波でデジタル回路の不調が起きたため。

と解説をしています。

電磁波は時計以外の人工物にも影響を与える

池谷教授の著書『大地震の前兆こんな現象が危ない』では、電磁波によって電子回路を組み込んだ電子機器や家電製品に異常が発生することも解説されています。

デジタル回路は0と1の二進法で論理を表現している。そこにパルス電流がノイズとして入ってくると 、二進法論理で判断する回路は全く別の意味の信号として誤解する。

そのためスイッチが勝手に入ったり、チャンネルが勝手に変わってしまう。

実際、阪神淡路大震災の発生前にはテレビやリモコンなどの異常があちこちで起きていました。

MEGA地震・阪神淡路大震災前に起きた電子機器の異常

以下は阪神淡路大震災前に起きた電子機器異常の実例です。

<勝手につくTV 阪神淡路大震災 神戸市中央区・主婦の証言>

地震の2.3日前の夕方だったと思います。見ていたTVを消して夕食をとったあと2階へ戻ると 、消したはずのTVがついておりました。

またその時デジタル時計が12:00で点滅していました。これは停電後の復旧した場合にある現象で、 その日は停電はなかったのに2つも異常な現象があったので不思議だ、気味が悪いと思いました。

<TVとリモコンの異常 阪神淡路大震災 神戸市垂水区・主婦の証言>

昨年秋ごろからTVのリモコン(ビクター製)がききにくくなり、電池を新しくしたが変わらなかった。何度もスイッチを押してやっとチャンネルが変わるという状況だった。

また同じ垂水区の長男宅でも10月頃より、時折消したはずのTV (ナショナル製新品)が留守中についてる等の異常が続いた。

<リモコンとステレオの怪現象 阪神淡路大震災 大阪府東大阪市・会社経営者の証言>

(地震の)およそ1週間ほど前から、TV のリモコンが全く作動しなくなった。新しい電池と交換してもダメ、TVの近くで操作してもダメでした。地震後は古い電池でスムーズに作動してます。

次に2台のエアコンも 、手元のコントローラーが作動しないに近い状態になった。かろうじてエアコンの真下に行ってスイッチを押すと動くという状態が続いていた。

またコンセントはつなぎっぱなしで、スイッチはオフにしていたステレオが、突然最大限のボリュームで鳴りだした。いつもはBGMで使用していたので、 音量は適当なボリュームに調整してあったのだが、 同じ現象が2回起こった。

*(以上3例は『前兆証言1519』弘原海清編著より抜粋)

上記の他、ある電気店では、地震の10日前からリモコンの修理依頼が普段の10倍になったそうです。

まとめ

この記事では、電磁波が時計や電子機器に及ぼす影響についてご紹介しました。

池谷教授が行った実験から、電磁波が時計や電子機器に影響を及ぼすことがはっきり分かります。

MEGA地震の前には大量の電磁波が発生しますから、時計や電子機器の異常は地震の前兆現象と考えて間違いないでしょう。

これは決して思い込みや都市伝説ではないので、同様の異常が見られたときは、「もしかして地震が来るかも」と用心してください。

なお、家電製品など人工物が示すMEGA地震の前兆現象については、また別途の記事で特集を組む予定です。

(次回は 前兆現象の研究と歴史5 大気イオンと動物行動観察

●作成者プロフィール

原 経厳・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。

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