阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、古くは関東大震災や安政江戸地震、善光寺地震・・・
大地震つまりMEGA地震が起きるたびにその数日前から前日にかけて、まるで予告されるかのように前兆現象・前ぶれが必ず起きています。
私は長年、地震の前兆に関する目撃証言や資料を調べあげ、そこに決して無視できない重要な情報があるということを感じてきました。
日本列島が地震多発時代に入ったとされる今、あらためて前兆現象・前ぶれに着目する必要が出てきました。
このブログでそれらの情報をお伝えするので、皆さんの地震予測と危機回避に役立てもらえれば幸いです。
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MEGA地震には前兆がある!
MEGA地震と呼ばれる大地震や巨大地震の発生前には、信じがたい奇怪な現象が起きています。
東日本大震災、阪神淡路大震災、関東大震災・・・
いずれにおいても、被災者の方々から奇怪な前兆現象の報告が上がっています。
ならば、その地震前兆現象に対する理解を深め、万一目撃した時に、「もしかして地震かも」と察知し、危機回避行動につなげていくべきでしょう。
だからこそ当ブログでは、そうした証言や記録を伝え残していくのです。
【予測に活かせ!】MEGA地震の前兆現象
これまでのMEGA地震を検証すると、いくつかの前兆現象が繰り返し起きていることが分かります。
まずは過去に発生した主なMEGA地震における奇妙な前兆現象のいくつかをご紹介します。
- ハクビシンの死体があちこちに・・・
- 海から爆発音!キジの叫び・・・
- 不気味な赤い月と発光した夜空
- 親子ガメとヘビたちの奇怪な行動
- 植物の狂い咲き!芥川龍之介の予言的中
- ウナギの異常行動と謎の引き潮
- 地震光(じしんこう)を目撃して危機回避!
①東日本大震災の前兆 ハクビシンの死体があちこちに・・・
2011年3月はじめ、岩手・陸前髙田で当時中学生だったある女性は、地元の林の中で今まで見たこともない現象を目撃します。
なんとハクビシンが何匹も死んでいたのです。
その女性によると、
ハクビシンの死体を見ること自体が珍しいだけでなく、そもそも東北の3月はじめは雪が降る時期です。 そのため、ハクビシンが何匹も外に出てくることはありえないんです
とのこと。
さらにこのころ、空には連日海の方に向かって真っすぐ帯状の地震雲と呼ばれる雲が出ており、クラスメイトたちと「地震が来るかも」と話していたそうです。
そして3月11日、あのMEGA地震・東日本大震災がやってきたのです。
②東日本大震災の前兆・海から爆発音!キジの叫び・・・
東日本大震災前日の2011年3月10日の午前中、気仙沼市岩井崎地区の海岸近くに自宅があった畠山美恵子さん(当時69歳)は、不気味な現象に遭遇しました。
海の方からね、ゴゴーッと、ものすごい爆発音がしたんですよ。2回もね。
音は午前8時頃と10時頃の2回とどろき、近所の友人女性も同じ爆発音を聴いて驚いていたそうです。
さらに異変はそれだけではありませんでした。
キジがキエーッ!キエーッ!と聴いたこともないくらい激しく鳴いてましてね…
と明らかに普段とは違った現象に遭遇したのです。
『海から轟音が聞こえたり、キジが鳴き叫ぶのを聞いた時は地震に注意せよ』
畠山さんの地元では昔からそう言われてきました。(同地区は明治29年に明治三陸大津波の被害に遭っている)
これは大きな地震がやってくるにちがいない!津波も来るぞ。
と警戒していた翌日11日午後2時46分、予想通りのMEGA地震とその後の大津波がやってきたのです。
畠山さんは近所の丘上の民宿旅館に避難して助かりましたが、自宅は津波で流されました。
気仙沼市は大津波に襲われるだけでなく、その日の夜、街や湾内で大火災が発生し甚大な被害を受けたのです。
<詳細は今後掲載予定 鳥たちの異常行動・国鳥キジ>
③阪神淡路大震災の前兆 不気味な赤い月と発光した夜空
阪神淡路大震災の被災者であるRさんから、地震前夜の様子を詳しくきくことができました。
1995年1月16日の23時半過ぎ(阪神淡路地域をMEGA震災が襲う6時間前)、Rさんは職場からの帰宅途中に恐るべき光景を目撃。
歩いていると、あちこちで不気味に犬が遠吠えをしているのに気づき、さらにふと夜空を見上げたところそこには実に不思議な光景が広がっていたそうです。
なお、下のイラストはいくつかの証言をもとにその日の夜空を再現したものです。
特徴的なのは、『見たこともないほど真っ赤な満月』と『妙に明るい空』。
とくに赤い満月は印象的で、Rさんいわく、
たまにみえる地平線近くの月は濃いオレンジに過ぎないけど、この日の赤い満月はそんなレベルのものではなく、気持ちが悪いほどの赤さだったんです
とのこと。
汚いオレンジと赤茶けた色が混じり、何とも例えようのない不気味な赤い色だったそうです。
なお、阪神淡路大震災発生直前に見られた奇妙な光に関しては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
④熊本地震の前兆・親子ガメとヘビたちの奇怪な行動
熊本地震1発目のMEGA地震・震度7は、2016年4月14日の21時26分に発生しました。
その日の早朝、震源から30キロほど離れた熊本県・玉名市に住む年配女性・Nさんは、たてつづけにありえない現象に遭遇します。
最初の発見はMEGA地震発生の約15時間前、朝の散歩中で農道に蛇が2匹這っているのを目撃したのです。
その後出勤の途中でまたもやヘビを発見。
車を一時停止させて見ていると、蛇は川方向から土手を上がってきたようで、道を横切っていたといいます。
さらにこの後、数十メートル進むとまたまた奇怪な光景を目撃します。
あれはカメじゃないかしら、なんでまた・・・
今度はカメの親子4匹が道を横切っていたのです。
親子ガメ達も同様に、土手を上がり、まるで川から逃げていくように道を横切っていました。
本来、4月といえばヘビは冬眠中であり、頻繫に目撃されること自体が不自然。
また、水場を主な生活圏とするカメが川から逃げていくというのも極めて稀な話です。
このような奇怪な現象が朝のわずか2~3時間の間に連続して起きる確率はごくわずか。
当然、目撃したNさんは、
こんな事は50年以上暮らしてきて一度もなかった
と感じたそうです。
さらに彼女はこうも話してくれました。
まさかあのあと地震がくるなんて・・・今度同じことが起きたら、絶対みんなに警告します。
<詳細は今後掲載予定 生き物達の異変・カメ>
⑤関東大震災の前兆・植物の狂い咲き!芥川龍之介の予言的中
文豪・芥川龍之介は『大震雑記』の中で関東大震災の事を語っています。
それによると、1923年大正7年8月の終わり、芥川龍之介が鎌倉平野屋に宿泊していた際、宿の周りで、本来5月に咲くはずの藤・山吹・菖蒲などが咲き乱れていたのです。
彼は何種類も花が狂い咲きするのは明らかに変だと感じ、「天変地異が来る」と会う人会う人に話していました。
当時小説家仲間だった久米正雄からは頭がおかしくなったと嘲笑されるほどでした。
しかし1週間後の9月1日、本当に関東大震災が発生。
久米正雄は後日、芥川龍之介に対し「君の予言は当たった」と敬意を払ったといいます。
<詳細は今後掲載予定 見逃せない植物の前兆現象>
⑥明治三陸大津波・ウナギの異常行動と謎の引き潮
明治29年(1897年)6月15日の夜に東北三陸地方を襲ったのが釜石沖約200kmでおきたMEGA地震とそれに伴う明治三陸大津波。(死者およそ2万2000人)
このMEGA地震と大津波について詳しく書き記したのが『地震なまず』という調査記録本です。(武者金吉著)
同書によると、この日の日中、東北三陸地方の海岸では奇妙な現象が起きていました。
普段は淡水の川にいるはずのウナギが大量に波打ち際に現れ、珍しい現象に集まった人の中には200匹以上も獲った人がいたほど。
ウナギは砂の中から体を半分ほど突き出した体勢でいるものも多く、鳥たちも砂を掘ってウナギを食べていた事が記録されています。
そんな中、三陸沿岸の各地では、午後3時頃から急に潮が引き底が見えて歩けるほどになったため、人々は何か異変が起きるのではと心配していたそうです。
地震がまだ発生していないにもかかわらず引き潮が発生していたというのは注目すべき点。
この現象はいくつかのMEGA地震でも報告されています。
そして夜7時半頃、岩手・釜石沖200キロ付近でMEGA地震が発生し、続いて大津波が来襲したのです。
<詳細は今後掲載予定 水の生き物編・ナマズとウナギ>
⑦関東大震災の前兆・地震光(じしんこう)を目撃!
関東大震災が起きたのは1923年9月1日の昼12時前。
この日の朝、漁師達がとある前兆現象を目撃し、危機回避した記録が残されています。
その前兆現象とは『地震光(じしんこう)』。
(9月1日の)朝、熱海沖にある初島付近で、水平線上に稲妻が走った。 雷鳴は全く聞こえなかった。 漁師たちは 「大変なことがおこるぞ」 と話し合い、漁をやめて岸に引き返した。 (『地震のおこるとき』 亀井義次著より)
MEGA地震の前にはこうした不可思議な発光現象が度々目撃されており、これらを総称して地震光といいます。
ちなみに、阪神淡路大震災では、地震発生直前に空全体がフラッシュのように光ったことが報告されています。
(阪神淡路大震災にみられた地震光についてはこちら)詳細は今後掲載予定 光の警告・地震光>
【MEGA地震の予測に活きる】体験者・被災者が語る前兆現象のまとめ
この記事では、MEGA地震の前兆現象として報告されたものをご紹介しました。
- ハクビシンの死体があちこちに・・・
- 海から爆発音!キジの叫び・・・
- 不気味な赤い月と発光した夜空
- 親子ガメとヘビたちの奇怪な行動
- 植物の狂い咲き!芥川龍之介の予言的中
- ウナギの異常行動と謎の引き潮
今回とりあげた前兆現象はほんの数例ですが、どれも皆さんがある日突然目撃するかもしれないのです。
<次回は 「光の警告・地震光」驚くべき目撃証言と危機回避の実例を紹介!>
●作成者プロフィール
原 経厳・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。
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