【MEGA地震の前兆と予測!】関東大震災② 地震光による予兆

関東大震災

今年2023年9月1日・防災の日は関東大震災からちょうど100年の節目の日です。

未曾有の大災害となった関東大震災ですが、気になるのはその予兆。

地震の予兆に関する正しい知識があれば、被害を軽減することができたかもしれません。

そこでこの記事では、100年前の関東大震災時に目撃された予兆・地震光についてご紹介していきます。

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関東大震災では予兆として地震光が多発した

100年前の1923年9月1日の関東大震災では、わずか5分の間にM7以上の揺れが3回発生しました。

これらの激震による建物倒壊やその後の大火災、津波による犠牲者は10万5000人以上。

都市災害として史上最大級の被害となったわけですが、実は数日前から予兆があったことが分かっています。

その予兆とは、「地震光」です。

アカプルコの地震で撮影された地震光

上の画像はアカプルコで地震が発生した際に撮影された地震光。(動画はコチラ

夜であるにもかかわらず、空が青白く光っています。(予兆として表れることもあれば、地震発生中に表れることもある)

このように、地震光とは主に地震に伴って放出される電磁波によって、空が青や白、赤に光る現象のこと。

世界各地でMEGA地震発生前に目撃されており、日本でも阪神淡路大震災の前に多くの人が目撃。

このことから、筆者は「地震光=非常に信憑性の高い予兆」と考えています。

地震光による予兆は関東大震災の4日前からあった

関東大震災に関する証言を調べると、地震光は地震発生の4日前から目撃されていたようです。

(震災4日前)8月28日の午後8~9時の約30分間に渡って火柱が立っていた。 この火柱は稲妻のような色をして音響は全く無く、形状は花火のように地上から空中に立つと、四方八方に割れて、清澄公園(江東区)のあたりから本所(墨田区)の西方にかけて最もよく光り、昼のような明るさだった。

*引用『地震の起こるとき』亀井義次著

上の証言によると、「火柱が音もなく立ち、夜だったにも関わらず昼のような明るさだった」とのこと。

地震光以外でこのような現象を見た人はまずいないでしょう。

これがMEGA地震の予兆だと分かっていれば、被害はもう少し少なかったかもしれません。

地震光は地震発生直前まで続いた

(震災の前々日)8月30日、東京市の空の一部に猛烈に長時間にわたって音響なしの光があり、近所の人も最初は珍しげに見物していたが、次第に不気味となり、眺める人もだんだんと減って家に入った。

*引用『地震の起こるとき』亀井義次著

(地震の9時間前)午前3時頃、品川沖で西南方向が発光し新聞が読めるほどだった(和田忠夫氏談)

上記の他、地震発生当日の早朝に、江東区深川で東京湾方面がピカピカと光ったとの記録も残っています。

光り方は違えど、「音が全く聞こえない」「異常に明るい」などの現象は同じ。

阪神淡路大震災でも「日の出前なのに昼間のように明るかった」という証言がありますから、これが予兆だったことは間違いありません。

地震光を目撃して被害を回避した事例

関東大震災による津波被害

100年前、地震光をMEGA地震の予兆だと理解している人はほとんどいませんでした。

しかし、一部の地域や職業には、「空が不気味に光る=危険な予兆」という伝承があります。

そして、この伝承のおかげで、関東大震災の被害から免れた事例もあるのです。

熱海市の老漁師によると・・・地震の約1時間前、漁師たちは熱海沖初島付近で水平線上に音のない稲妻が走るのを見て、大変なことが起こるぞ、と話し合い、岸に引き返した。(阿部幸恵氏談)

熱海市は高さ12mの津波が襲来した場所。

もし岸に引き返していなければ、漁師たちは命を落としていたことでしょう。

他にも伊東沖にいた別の漁師たちが、ぼーっと光る虹をみて漁を取りやめた記録があります。

地震光と余震の関連性に気付いた人もいた

関東大震災による地割れ

関東大震災では、発生から2日間でM7以上の余震が6回、M6以上の余震が10回以上も起きました。(武村雅之名古屋大特任教授調査)

実はこの余震期間にも地震光が多発。

そのため、避難している人のなかには、「空が不気味に光る=余震がくる」と学習した人もいたようです。

●関東大震災のあと、2、3、4度と余震が続いた。 その余震が起こる前に必ず発光現象が伴うので、「あっ、また光った、それ、地震」 というように、家をとびだして避難をする者もあった。

●余震のあるたびごとに、埼玉県川口町(現・川口市)で、屋根の上で見張りをしている人が、東京湾方面に立ち昇るガスや光の大きさを見て、次の余震は大きいとか小さいとか、必ず言い当てたのは事実だ。

*引用:『地震の起こるとき』亀井義次著

証言に出てくる人達は地震光というものを知らなかったはず。

それでも空が光る度に余震がくるので、経験則としてそれが予兆だと理解したのです。

また、「光の強さをもとに揺れの大きさを必ず言い当てた」とも語られていることから、予兆としての信憑性はとても高かったことが分かります。

まとめ

この記事では、関東大震災時にみられた地震光についてご紹介しました。

地震光はオカルトではなく、科学的に裏付けられた現象。

関東大震災だけでなく、他のMEGA地震でも目撃されています。

地震発生の数日前から目撃されることが多くまさに予兆。

これを100年前の教訓ととらえ、次に地震光を目撃したら防災・減災の意識を高めてください。

(なお、MEGA地震発生に備えた防災グッズ関連はコチラでご紹介しています。)

●作成者:原 経厳

・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。

●構成・編集Support:原 洋

・・・フリーライター



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