【MEGA地震の前兆と予測!】関東大震災④ ナマズとネズミが見せた予兆

ナマズ 関東大震災

10万5000人以上が犠牲になった100年前の関東大震災。

この震災は何の前兆現象・予兆もなく起きたわけではなく、地震光や赤い月など明らかに予兆となる前兆現象が多発していました。

そのなかにはナマズとネズミによる異常行動も含まれます。

そこで今回は、ナマズとネズミが震災前に見せた予兆の記録を取り上げます。

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関東大震災でナマズが見せた予兆

ナマズ

近年の研究で地震前に出る電磁波や地電流によって、動物の異常行動が引き起こされることがわかってきました。

また、ナマズは電気に対して非常に敏感な魚

そう考えると、ナマズが地震を予知して異常行動を起こしたとしても不思議ではありません。

関東大震災の予兆1 ナマズの異常繁殖

ナマズの群れ

ナマズといえば、地震を予知する能力があることで有名。

そのナマズが、関東大震災が発生する1ヶ月前から異常繫殖していたのです。

●(震災1か月ほど前)8月ころから川崎市北端の水田や小川で、非常に多数の小ナマズがこの年だけ繁殖した。

●埼玉川口市~蕨市付近では明治以来減少していたナマズが、このころ非常に繁殖した。

*引用:『地震のおこるとき』亀井義次著

●地震の前日、文部省建築課長だった柴垣鼎太郎氏は、神奈川・鵠沼海岸のある池で投網を試みると、とれるわとれるわ 1尺(約30センチ)ぐらいのナマズがバケツ3杯もとれたという。

*引用:『地震なまず』武者金吉著

ナマズの産卵期は、関東では5中旬~7月上旬頃。(参考:埼玉県HP

それが8月頃に孵化します。

それが異常繫殖したということは、産卵期の5~7月にはすでに関東大震災の発生(9月)を予知していた可能性があります。

関東大震災の予兆2 ナマズの大暴れ

ナマズが暴れると地震が起きるということわざを表した絵

8月に異常繁殖していたナマズ。
そのナマズが関東大震災間近には大暴れしていました。

●地震の前日(8月31日)、赤司文部次官と木下成太郎衆議院議員が、向島(墨田区)の水神に出かけて涼を入れていると、池の中でしきりに何か跳ねている。 コイでも跳ねているのかと女中にたずねると、「この間からむやみにナマズが跳ねるのです」と答えたので、よく見るといかにもナマズだった。 その時は気にも留めなかったが、翌日大地震が起こったので、さては、と思った。

●画家・岸浪静山は帝展に出品する画を描くため、2~3匹の大ナマズをたらいに飼っていたが、跳ね回って大変困った

*引用:『地震なまず』武者金吉著

当時、記録に残らない部分でも、多くの人々がナマズの異変を目撃していた可能性があり、前兆現象の調査を行った武者金吉氏は次のように報告しています。

地震の直後「日比谷公園の池にナマズを飼っておいた方が、地震学者に頼るより確かかもしれない」と悪口を書いた新聞があった・・・

*引用:『地震なまず』武者金吉著

「ナマズが暴れると地震が起きる」ということわざがある通り、MEGA地震の前にナマズが異常行動をとるのは古くから伝えられていること。

事実、関東大震災の前にナマズの異常行動が起きています。

地震の発生を予測することはできないといわれているなかで、「むしろナマズの方が確かだ」という指摘は的を射ています。

関東大震災でネズミが見せた予兆

ネズミ

100年前の関東大震災では発生前のネズミの異常行動に関する証言も多数残っています。

ナマズの異常行動と同じく、ネズミの異常行動もまたMEGA地震の予兆

筆者はいずれ起こるであろう次の関東大震災の予測にこれらを役立てるべきだと考えています。

関東大震災の予兆1 ネズミの集団逃亡

集団で逃げるネズミのイメージ画像

地震発生を予知したネズミの異常行動として定番なのが、集団で逃亡するというものです。

●震災の1週間前、ネズミが江戸川・市川橋下の水道管を通って千葉の方へ逃げた。 人が邪魔しても夢中で逃げ・・・これが見られなくなって2日程して大地震になった(山口源之助氏談 )

●赤坂福吉町十字路の角に勝海舟が住んでいた家があり、そばの電柱から電線が引かれていた・・・大地震の前日夕方、電線を伝って突然ネズミの列がぞろぞろと(向いの)村島セイさん宅に逃げ込み、 下から竹ざおで驚かしたが、わき目もふらず、あれよあれよとその間30分・・・(白木信和氏談)

●地震前日、東京本所(墨田区)のある米屋さんで、米倉の窓の金網を食い破って、 中にいたネズミどもが押し合いへし合いしながら外へ逃げ出した

*引用:『地震の起こるとき』亀井義次著

本来、ネズミは人目につかないように移動します。

これはネズミが警戒心の強い動物だから。

そんなネズミが人目もはばからず集団で逃げ出したとなればかなりの異常行動。

1箇所だけならまだしも、同様の現象が複数箇所で目撃されています。

それが関東大震災発生の数日前~前日だったわけで、前兆現象と考えて間違いないでしょう。

関東大震災の予兆2 ネズミが1匹もいなくなる

逃げるネズミ

人目につく形で集団逃亡するネズミがいる一方で、本来の習性通りひっそりと逃げ出した事例も多々あります。

この場合、人間には「いつの間にか1匹もいなくなった」と感じられるはず。

実際、講談の神田派開祖・伯竜師は、ネズミが1匹もいなくなったのをみて地震の発生を予測していたようです。

●品川に高杉晋作などがよく出入りしていた貸座敷・相州楼がある・・・いつも多くのドブネズミがいて、人が来ても逃げなかった。 震災4日前、それを聞いた新聞社がネズミの写真を撮らせてくれと来たが、その日に限ってネズミが1匹もいなかった。 おかしなこともあるものだと、主人が寄席に来た講談の神田伯竜師に話した。 伯竜師は 「てっきり地震だぜ、安政の地震の時(安政江戸地震)もそうだったというから」 といったそうである、この予言は見事的中した。

*引用:『地震なまず』武者金吉著

伯竜師氏によると、「安政の地震の時(江戸時代)もそうだった」とのこと。

つまり、ネズミの異常行動は歴史上のMEGA地震において度々目撃されていることなのです。

まとめ

この記事では、関東大震災で目撃されたナマズやネズミの異常行動についてご紹介しました。

いざ関東大震災級のMEGA地震が近づいた時、地中から電磁波・地電流が出る可能性は大。

そうなれば、例え都市部でもネズミの集団逃亡や、ナマズの大暴れ・異常繫殖が起きるかもしれません。

その時こそ単に驚いて終わるのではなく、ありがたい警告を偶然見かけたと感じて、防災行動へつなげてください。

(なお、MEGA地震発生に備えた防災グッズ関連はコチラでご紹介しています。)

●作成者:原 経厳

・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。

●構成・編集Support:原 洋

・・・フリーライター



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