【MEGA地震の前兆と予測!】関東大震災⑤ 水生生物の予兆

関東大震災

100年前に起きた関東大震災では10万5000人以上の犠牲者が出ました。

ただし、震災は何の前ぶれ・予兆もなく襲ってきたわけではありません。

地震光や赤い月といった前兆現象の他、ネズミ等の陸上動物にも予兆がありました。

そして、予兆はウナギやカニといった水生生物にも現れていたのです。

そこで今回は、関東大震災の前に水生生物がみせた予兆をご紹介します。

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関東大震災の前には予兆があった

関東大震災

関東大震災では、発生の1週間ほど前から水生生物たちの異常行動が数多く目撃されていました。

例えば、千葉・館山湾では普段全くいなかったカツオが異常な大漁に。

これには、水産講習所の専門家も不思議がったと言います。

近年の研究により、地震前の電磁波や地電流放出が動物に影響を及ぼすことが判明。

水生生物がみせた予兆も、こうした電磁波や地電流放出が原因でしょう。

言い換えれば、水生生物の行動を観察することでMEGA地震の発生を予測できるということ。

これこそが100年前の教訓なのです。

水生生物が見せた関東大震災の予兆

ここからは、水生生物がみせた関東大震災の予兆をご紹介します。

いずれも非常に稀な現象。

それが関東大震災の前に起きているのですから、前兆現象だったのは間違いありません。

水生生物による関東大震災の予兆1・ウナギが首を出した

首を出すウナギ

関東大震災ではウナギの奇妙な行動が多くの人々に目撃されています。

<横浜市住民の話>

●地震の前日8月31日、横浜の今井川という幅20mほどの川へ行った・・・驚いたことに、水につかった石垣という石垣には、 数えきれないほどのウナギが首を出している。石をひろって投げても動こうともしなかった・・・

<東京中野区住民の話>

●水のなくなった谷で、太いウナギが石の間から体半分とか頭だけ出していて、手でつかむことができた。その後そのあたりは地震でつぶれた。

*引用:『地震の起こるとき』亀井義次著

ウナギは皮膚とエラで呼吸しますから、呼吸のために頭を水面より上に出す必要はありません。

また、普段は岩陰などに隠れて生活しています。(参考:うなぎの豆知識

そんなウナギが群れをなして首から上を出すというのは、非常に珍しい現象です。

同様の現象が明治三陸地震の数時間前にも目撃されており、MEGA地震と関係があることは明らか。

今後のMEGA地震発生前にも首を出す可能性があり、知っておきたい予兆の一つです。

水生生物による関東大震災の予兆2・カニの大移動

カニの大移動のイメージ画像

*写真はイメージ

関東大震災の発生前、神奈川県沿岸部ではカニが陸上を大移動し、人々を驚かせました。

●横浜市鶴見区潮田の海岸では、地震の前々日から前日にかけて、カニが陸に向かってぞろぞろと這っており、拾うのに忙しいくらいで、 短時間に大ビクに入りきらないほどとれた。

●横須賀市安浦町で、当時埋め立て中だった防波堤に、地震の2~3日前から前日まで毎晩、無数のカニが這いあがり、 1日400~500匹もとれた。

*引用:『地震の起こるとき』亀井義次著

カニの産卵期は(2~3月と6~8月)。

この時、大群で陸上を移動することがあります。

ただし、毎年似たような場所で産卵するため、地元の人にとっては取り立てて珍しい現象ではありません。

一方、上に挙げた証言は地元の人がわざわざ報告するほど。

つまり珍しい現象だったことになります。

実際、カニの大移動は他のMEGA地震でも起こっており、前兆現象の一つといえます。

水生生物による関東大震災の予兆3・川に魚の大群

関東大震災の発生前には、川で魚が大量に獲れたそうです。

例えば前出のウナギの異常行動が起きた横浜・今井川。

ここでは、同時期に海にいるはずのボラの稚魚(イナ)が大群をつくっていました。

その他の魚に関しては下記証言の通りです。

●神奈川の酒匂川上流で、地震の前日、アユのドブ釣りに行き、午前中は全く釣れず帰ろうとしたが、午後3時頃から実に驚くばかりの入れ食いとなり、5時頃には魚カゴに入らないほどになった。友人は相当な釣り人だが、こんな大漁は初めてだという。

●神奈川の相模川で地震発生前の午前中、魚とりに行ったところ、10時頃から川の淵にアユ・ハヤ・その他各種の魚が打ち寄せて、 気持ちが変になるくらいとれた・・・ その後、今日にいたるまで、こんな経験はない。

*引用:『魚と地震』末広恭雄著

一般的に、震源に近い所ほど強い電磁波や地電流が放出されると考えられています。

関東大震災では本震の震源が神奈川県西部。

そして、川で魚の大群が目撃された場所は、主に神奈川県。

以上のことから、電磁波や地電流に反応した魚が川を遡上してきたと考えられます。

水生生物による関東大震災の予兆4・素手で簡単に捕れた

水生生物の予兆で特に驚くべきは、素手で簡単に獲れたという体験談がいくつも報告されていることです。

●地震の約1週間前、鎌倉由比ヶ浜と材木座の間を流れる川で4センチくらいのエビが宿り、とっさにすくい上げると、おもしろいようにとれた。 とっていたところ、足裏がムズムズするので、川底のくぼみを両手でつかむと、多い時は1度に10匹ぐらいとれた・・・土地の人も珍しがった。

*引用:『魚と地震』末広恭雄著

<原田勝見氏談>

●大地震前の夏休み、中学1年生だった私は毎日隅田川へ水泳に行った。ところがこの夏に限って、川岸にメダカやフナが たくさん水面に浮かんで、パクパクしていた。 それを素手ですくい取ることができた。今考えてみるとあの大地震に関係があったのかもしれない。

*引用:『関東大震災体験記』 村田静代編

<相川裕二氏談>

●私は当時小学6年生でした。(震災直前の午前中)横浜港から磯子に抜ける運河・中村川合流のあたりで大勢の人が小舟を出し、あるいは岸に降りて、虫取り網などでイワシの大群をとっているではありませんか。 私は橋の上でしばらく見ていました。それは面白いようにすくえるのです・・・

*引用:『地震の起こるとき』亀井義次著

ご存知の通り、水生生物を素手で捕まえるのは困難。

それが可能だったのは、水生生物が群れをなして水面すれすれまで上昇してきたからです。

この現象は、前述したウナギの事例と酷似しています。

つまり、電磁波や地電流に反応した水生生物が逃げ場を求めて浮上してきた結果であり、関東大震災の予兆だったことは明らかです。

まとめ

ご紹介した通り、関東大震災では「生きた状態」の水生生物が異常行動を見せています。

この点において、近年オカルト的にニュースになる水生生物の大量死とはまったくの別物。

つまり、水生生物によるMEGA地震の予兆は、生きた状態かどうかがポイント。

まして、それが大群だった場合は、MEGA地震の予兆と考えるべきなのです。

(なお、MEGA地震発生に備えた防災グッズ関連はコチラでご紹介しています。)

●作成者:原 経厳

・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。

●構成・編集Support:原 洋

・・・フリーライター

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