6,400人以上が犠牲となった阪神淡路大震災では様々な前兆現象が起き、被災者によって多くの目撃証言が残されました。
それらの証言には将来の防災・危機回避のための教訓が読み取れます。
実は異様な月や動物の異常行動もMEGA地震の前兆現象の一つ。
そこで今回は、阪神淡路大震災の発生前に目撃された異様な月や動物の異常行動についてご紹介します。
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阪神淡路大震災では異常な月が目撃されていた
*上の画像は証言を元に作成したイメージ
阪神淡路大震災の被災者の中には、「月の色や光り方が今まで見たことがないほど異常だった」と証言する人がいます。
異様な月は地震の前兆、という教訓を知っておくべきだと筆者は考えます。
真っ赤な月
月は低空に出ている時に赤味がかったオレンジ色になります。
しかし、阪神淡路大震災の前日の月はそんなレベルをはるかに超えていた、と以前の取材時に何人も語っています。
<東灘区(当時)・女性>
震災前夜・夜11時半すぎ、仕事を終えて芦屋駅から帰宅途中、月が恐ろしく真っ赤だった・・・しかもあちこちから「ウォーンウォーン」と犬の遠吠えがきこえて異様だった。
(筆者取材)
見たことないレベルの赤い月は地震の前兆・・・女性にとって教訓になったといいます。
異様なリング
阪神淡路大震災での月の異常は真っ赤な色だけではありません。
時間帯や場所によって別の現象である異様なリング(輪)がみられたのです。
<神戸市・女性>
前日夜11時頃、満月に白い輪がかかり、金環食の反対のような色で、この世の終わりのような印象があり怖かった。
*引用:『前兆証言1519』(弘原海清編著)
<滋賀県彦根市・主婦>
前日午後8~9時頃の月はカサが異常に大きく、月の直径の20~40倍ほどだった。
*引用:『前兆証言1519』(弘原海清編著)
<大阪高槻市・主婦>
前日夜10時頃、息子と娘が「月の周りに大きくもう一回りの月が光ってていつもと違う!」と叫んで帰ってきた。
*引用:『前兆証言1519』(弘原海清編著)
<兵庫県西脇市・女性>
前日か前々日、満月が東の空でボーっとしており、幾重にもオレンジ 薄いブルー グレー 白など輪になって空一杯になっていて、まるでコマを回したようだった。
*引用:『前兆証言1519』(弘原海清編著)
月にリングがあるというのは非常に稀な現象。
阪神淡路大震災以外で同様の光景を目撃した人は少ないでしょう。
にも関わらず、地震発生の直前に目撃されていることから、前兆現象だったと考えまれます。
異様に膨張する光!
*引用:『前兆証言1519』弘原海清編
月の異常でもうひとつ奇妙な現象として報告されているのが、月光柱の様に縦に膨張する月です。
その様子をとらえたのが上の写真。
これは阪神淡路大震災前日の18時頃に撮影されたもので、次のような証言も残っています。
<大阪市住之江区・女性の証言>
地震前日18時頃・・・上下に引っ張られたような光り方をしており、最初それが月だとは思えないくらいで、とても気持ち悪かった。
*引用:『前兆証言1519』(弘原海清編著)
月が異常に見えるのは、地震前の電磁波放出により大気中の水分がレンズ効果となっているからだと専門家が指摘しています。
阪神淡路大震災の前に起きた月の異常は、やはり地震前兆だとみるべきであり、今後の防災に活かすべきなのです。
動物の異常行動も要注意
赤い月をみた前出の女性の証言に「犬の遠吠えが異様だった」とありました。
こうした動物たちの異常行動も地震の前兆。
実際、阪神淡路大震災の前にはあらゆる動物たちが異常行動を見せており、個々の予測や備えに活かせると筆者は考えています。
過激になるペット動物
阪神淡路大震災ではそれまで何事もなかったペット達が、地震前に突如異常な行動を見せていました。
<神戸市西区・薬剤師>
地震5時間前、いつもは全く吠えない雑種の犬が激しく吠え、庭のフェンス下に逃走用のごとく大きな穴を掘っていた。
*引用:『前兆証言1519』(弘原海清編著)
<大阪市住吉区・男性>
地震前夜に飼い猫が、夜通しずっと2階と1階を狂ったように走り回った。
*引用:『前兆証言1519』(弘原海清編著)
<神戸市須磨区・女性>
地震1週間前から飼育していたハムスター6匹が暴れはじめ、2匹が噛まれて死に、地震2日後3匹目が死んだ
*引用:『前兆証言1519』(弘原海清編著)
<神戸市西区・主婦>
地震3日前、リス2匹が闘って顔を噛まれた片方が死に、その後噛んだ方も死んだ
*引用:『前兆証言1519』(弘原海清編著)
過激な行動をとったのはペット動物だけではありません。
動物園の大型動物にも異様な現象が起こりました。
<宝石店経営者>
地震前日、神戸の王子動物園でオリが隣り合わせのライオンと虎が互いに吠え合っており、面白い光景で人だかりが出来ていた。
*引用:『地震の前兆150』(別冊宝島編集部編)
その他・鳥や魚の異常行動
阪神淡路大震災の発生前には鳥や魚たちにも異変が起きました。
<野鳥研究家>
地震前日、姫路市では突如カラスの大群が出現し、堺市や高石市ではハクセキレイの大群が南に向かって飛んで行った。 三田市ではトビ200羽が日没後一斉に飛び去る初の行動があった。
*引用:『前兆証言1519』(弘原海清編著)
<神戸市北区・女性>
地震前日、見慣れた柿の木にスズメやメジロ、ヒヨドリなどが数知れず群れをなして騒がしく鳴き、初めての事で異常だった。
*引用:『動物は警告する!』(弘原海清著)
<大阪府堺市・主婦>
地震2日前から金魚3匹がガラスの衝突や水面ジャンプを繰り返し、1匹が死んだ。
*引用:『前兆証言1519』(弘原海清編著)
<大阪府豊中市・会社員>
地震5時間前、ナマズが水槽で暴れて手が付けられなかった
*引用:『前兆証言1519』(弘原海清編著)
上記のような動物の異常行動は電磁波によって引き起こされることが科学的に立証されています。(詳細はコチラ)
また、MEGA地震の発生前には地中から強い電磁波が放出されることも分かっています。
この二つを合わせて考えると、阪神淡路大震災前に目撃された動物の異常行動は前兆現象だったと考えるのが妥当。
今後、同様の異常行動が見られた場合は、阪神淡路大震災級の地震が迫っている可能性が高いのです。
まとめ
今回は阪神淡路大震災で目撃された異様な月と動物の異常行動をご紹介しました。
いずれも科学的に十分あり得るもので、今後の教訓になります。
被害を最小限にするためにも、何が地震の前兆現象なのかを知っておくべきなのです。
なお、MEGA地震発生に備えて防災グッズを買い揃えておきたいという方はコチラをご覧ください。
●作成者:原 経厳
・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。
●構成・編集Support:原 洋
・・・フリーライター
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