【MEGA地震の前兆と予測】魚による予兆⑥ 予知した時の反応はどうなる?

ボラの大量発生 魚による予兆

ナマズがMEGA地震を予知するというのは良く知られたこと。

しかし、ナマズ以外の魚も地震発生を予知して反応をみせることがあります。

実際、過去の目撃証言や調査記録をみると、魚が地震発生を予知した事例はいくつもあります。

その反応を知っておけば、地震発生前に対策を講じることも可能。

そこでこの記事では、魚たちが地震を予知した時の反応はどうなるのか?という点をご紹介します。

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魚は地震発生を予知できる

魚の大群

魚がMEGA地震の発生を予知して反応を示すことは、研究者によって古くから注目されていました。

阪神淡路大震災以降、その理由について解明が進み、現在では地震前に発生する電磁波が関係していると考えられています。

電磁波は地電流などとは違い、空から室内まで広範囲に影響を及ぼします。

この電磁波に対し、ナマズに限らずウナギやドジョウ、金魚など多くの魚が敏感に反応することが専門家らの実験によって立証されたのです。

魚が地震を予知した時の反応はどうなる?

末広恭雄 東大名誉教授

魚の地震予知について多大な功績を残した人がいます。

農学博士・魚類学者でありながら随筆家・作曲家としても活躍した末広恭雄(すえひろやすお)東大名誉教授です。<1904年ー1988年・上写真>

末広教授は「お魚博士」として有名で、皇太子の生物学家庭教師として進講した人物。

そんな末広教授が、1662年奥丹後地震から1948年鹿島灘地震までの魚の予知記録を調査しました。

すると、海外の4例を含む123例に魚による地震予知の記録がみられ、そこに幾つかの共通する反応パターンがあることを突き止めたのです。

<地震を予知した魚はどうなるのか?>

  • 大漁になった現象(大量発生)ー21例
  • 異常に集まった現象(大量発生)ー16例
  • 漁場から逃げた現象(釣れない)ー11例
  • 水上に跳ね上がる現象(激しく跳ねる)ー12例
  • その他の異常な出現ー10例

次章以降では、これらの反応パターンがあらわれた実例をご紹介していきます。

地震を予知した魚の反応1:大量発生の実例

ボラ・ドジョウ・ハヤ

<左からボラ・ドジョウ・ハヤ>

末広教授の報告で目立つのは「大漁になった」「異常に集まった」事例で、これらはどれも魚の大量発生によるもの。

その数は123例中37例を占めています。

つまり、魚が予知する時の反応は3割以上が大量発生なのです。

実際、過去の地震においてこの現象が頻繁に目撃されています。

<ドジョウ 1891年濃尾地震・M8.0>

地震の前に水を落とした田んぼの中から無数のドジョウが出てきた。

*引用:明治24年愛知県震災誌

<アユ・ハヤ・その他各種 1923年関東大震災・M7.9>

神奈川の相模川で地震発生前の午前中10時頃から、アユ・ハヤ・その他各種の魚が打ち寄せ、気持ちが変になるくらいとれた。

*引用:『魚と地震』(末広恭雄著)

<ナマズ 1948年福井地震・M7.1>

地震の4~5日前、福井市内の九頭竜川や周辺の川にナマズの大群が現れた。

*引用:東大・東工大名誉教授 力武常次による調査

<ボラ 1995年阪神淡路大震災・M7.3>

地震の3日前、淡路島で海面に何百匹ものボラの大群がいた・・・

地震の2日前、明石川の大観橋下をボラが何百匹も上流に向かって泳いでいた・・・

*引用:『前兆証言1519』(弘原海清編著)

<サバ 2011年東日本大震災・M9.0>

釣りは素人同然の腕前なのに、震災前日サバが面白いくらい釣れた。

*SNS情報

ご覧の通り、MEGA地震の前に大量発生するのはナマズだけではありません。

アユやハヤのように一つの川で複数の種類が一斉に大漁になったり、サバが何匹も簡単に釣れたりと、めったにない現象がMEGA地震の前に何度も起きているのです。

このことから、魚の大量発生は地震の前兆・予兆の典型的な事例といえます。

地震を予知した魚の反応2:逃げて釣れない実例

アイナメ・カレイ

<アイナメ・カレイ>

MEGA地震の前の大量発生とは正反対に、魚が漁場から逃げてしまって全く釣れないという事例も確認されています。

<カレイ・アイナメ・落ちハゼ 1995年阪神淡路大震災・M7.3>

武庫川河口ではカレイ、アイナメ、落ちハゼなどが豊富に釣れたが、地震前日は全く針にかからないどころか、エサがかじられた形跡すらなく、周囲にいた10数人が5時間全く魚の姿を見なかった。

*引用:『前兆証言1519』(弘原海清編著)

10数人が5時間かけても全く釣れなかったことから、多くの種類の魚が予知して逃げたのは明白です。

この現象は、前述した大量発生と表裏の関係。

ある場所から魚が逃げてしまうから、別の場所で大量発生するだと考えられます。

地震を予知した魚の反応3:激しく跳ねる実例

金魚

末広教授の調査でもう一つ多く見られた現象が、魚が激しく跳ねるというもの。

地震発生前に魚が激しく跳ねるという現象は、戦国時代の天正地震で記録に残っています。

地震後、豊臣秀吉は琵琶湖でナマズが激しく跳ねていたという情報を耳にします。

この情報でナマズの地震予知能力を評価したのか、京都伏見城を築城する際には、「ナマズ大事にてそうろう」と述べたそうです。

このエピソードはナマズの話ですが、実際には他の魚も地震を予知して激しく跳ねるようです。

<コイ 1943年鳥取大地震・M7.2>

玉造温泉の旅館で池のコイ30匹ほどが、一斉に飛び跳ねて騒ぎ出し、人々が不思議がっていたところ大地震が来た。

*引用:『地震なまず』(武者金吉著)

<金魚 1995年阪神淡路大震災・M7.3>

地震の2日前金魚3匹がすごいスピードで動いてガラスにぶつかり、水面ジャンプを繰り返していた。

*『動物は警告する』(弘原海清著)

まとめ

この記事では、地震を予知した魚はどうなるのか?という点をご説明しました。

魚がMEGA地震を予知すると、

  • 大量発生
  • 逃げてしまって釣れない
  • 激しく跳ねる

などの反応を示します。

これらの原因はおそらく地震発生前に放出される電磁波。

つまり、極めて科学的な現象であり、地震の前兆・予兆として高い信憑性があるのです。

(なお、MEGA地震発生に備えた防災グッズ関連はコチラでご紹介しています。)

●作成者:原 経厳

・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。

●構成・編集Support:原 洋・・・フリーライター



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