【MEGA地震の前兆と予測!】地震光・光の警告9  光る仕組みの検証

光の警告・地震光




前回はMEGA地震において目撃される地震光について、その光る仕組みをご紹介しました。

現在、地震光はオーロラと同じ原理で光るとする説が有力ですが、この説に行きつくまでには科学者達の多大なる努力がありました。

そこで今回は地震光が光る仕組みについて過去に行われた検証実験をご紹介していきます。

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まずは、地震光が発生する仕組みとして前回ご紹介した説のおさらいです。

  1. 岩盤に圧力が加わり電磁波が発生する
  2. 電磁波が大気中の物質に作用して大量のプラズマを作る
  3. プラズマ同士がぶつかって一時的に高いエネルギーを得る
  4. 元の状態に戻るためにプラズマが高いエネルギーを放出する
  5. 放出されたエネルギーが光を放つ

この一連の流れには科学的根拠があり、地震光発生のメカニズムとして筋が通っています。

しかし、科学の世界では検証実験が大事。

よって、これまで様々な科学者が地震光発生のメカニズムに関する検証を行ってきました。

大阪大学名誉教授が行った地震光の検証

大阪大学名誉教授の故・池谷元伺さんの著書・大地震の前兆

MEGA地震前には地震光だけでなく、動物や植物、家電製品にまで異変が表れます。

これらの異変を研究すればMEGA地震の予測に役立つと考えたのが、大阪大学名誉教授の故・池谷元伺さんです。

池谷教授はMEGA地震の前兆となる異変は電磁波に起因していると考え、数多くの検証を実施。

その検証結果が日本惑星科学会誌vol.7にて紹介されています。

ここで池谷教授は次のように述べています。

地震発光のメカニズムとして、地震に伴い発生した電場が大気中の自由電子を加速し、空気分子をイオン化・励起することで地震発光が起こるモデルを提案した・・・

この説を検証するために、池谷教授は岩石への圧電によっておこる誘電率や電荷量などを算出。

その影響で大気や空が果たして発光するのかを計算しました。

池谷教授の計算結果

電場強度や電離頻度、光る領域などを考慮して緻密な計算を行なった結果、池谷教授は次のような結果が出たことを報告しています。

モデルに基づいて計算を行なった結果、ドーム型の領域が発光する事が求まり、報告されている地震発光の形態の一つとよく合う計算結果が得られた。

池谷教授が述べている『ドーム型の領域』とは、松代群発地震で写真におさめられた地震光のことを指しています。(松代群発地震に関しては光の警告プロローグ参照のこと)

松代群発地震で撮影された地震光

この写真に写っている地震光の形状と、池谷教授がシミュレーションした地震光の形状はどちらもドーム型という点で酷似

つまり、一定の条件下であれば、電磁波を原因としてドーム型の地震光が発生することが証明されたわけです。

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継続して光ることも判明

松代群発地震で撮影された赤い地震光

松代群発地震(1965年に発生)で世界で初めて地震光の撮影に成功した故・栗林亨さんは、当時の様子を振り返って次のように述べています。

空が90秒ほど発光し、特に40秒あたりは満月の3倍くらいに感じ、時計の秒針まで見えた。

(松代群発地震50周年特設サイトより)

過去の記録によると、地震光は瞬間的なものだけでなく、継続的に光っていた事例もたくさんあります。

前述の池谷教授による日本惑星科学会誌vol.7では、この「継続的に発光した」という件について検証した結果も報告されています。

酸素が電場によりオゾンとなり二酸化窒素を形成するが、その場合の発光波長を割り出すと、大気中で100秒以上継続する

池谷教授の計算によると、「大気中で100秒以上継続する」こともあるとのこと。

阪神淡路大震災では継続的な発光現象を多くの人が目撃しており、池谷教授の計算が正しいことが分かります。

アメリカの研究チームが地震光の仕組みを解明?!

Friedemann Freundの地震光に関する研究結果

2014年、アメリカにあるサンノゼ州立大学とNASAエイムズ研究センターに所属する物理学者フリーデマン・フロイント(Friedemann Freund)氏が、『Seismological Research Letters』誌1月・2月号にて地震光に関する研究結果を発表しました。

それによると、

力が加わった玄武岩や斑れい岩に、電荷の“充電スイッチ”が入る。(中略)電荷は結合して一種のプラズマのような状態になり、猛スピードで移動し、地表ではじけて空中放電を起こす。これが色鮮やかな光の正体だ

とのこと。

本記事とは使用している単語が異なりますが、地中で電磁波が発生することやプラズマができること、さらに放電する(エネルギーを放出する)ことなど、概ね同じ原理を表現しています。

また、「発光の条件が揃うケースは0.5%未満」としながらも、「特徴的な発光現象が3つ、4つと続いたら、地震が発生する可能性が高いといえるだろう」とも述べられています。

(以上、ナショナルジオグラフィック日本版サイトより)

まとめ

この記事では、地震光の光る仕組みに関する検証をご紹介しました。

池谷教授の計算やフリーデマン・フロイント氏の研究から分かる通り、地震光とは極めて科学的なものであり、MEGA地震の前兆現象としてとらえることができます。

個人レベルでできる地震予測の一つといえるので、万が一地震光を見たらすぐに防災行動をとるようにしてください。

●企画・原案:原 経厳

・・・元番組制作ディレクタープロデューサー。長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。

●構成・編集:原 洋

・・・フリーライター。地震関連の他、文化、芸能、スポーツ、美容、ダイエット、フィットネス、政治など、執筆分野は多岐にわたる。

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