MEGA地震の前兆現象として動物が異常行動をみせることは多々あります。
ナマズやキジの異常行動がその代表的な例ですが、実はネズミが逃げるというのも地震の前兆現象として数多く報告されています。
そこでこの記事では、地震の前にネズミが逃げた事例をあげつつ、その行動の特徴をご紹介していきます。
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ネズミが逃げるのはMEGA地震の前兆現象
MEGA地震の前にネズミが逃げるという現象は、世界中で古くから報告されてきました。
例えば江戸時代の安政東海地震では、静岡県新居町で地震の前にネズミがいなくなり、地震後に戻ってきたという記録があります。(*東京消防庁HPより)
また、明治24年の濃尾地震(M8.0 死者7,273人)や大正12年の関東大震災(M7.9 死者100,000人以上)においても同様の記録が残っています。
<濃尾地震>
名古屋市針屋町の料理屋では普段から客の前でも恐れることなくネズミが歩いていたが、地震前日は夜がふけるにつれてその数を減らし、皆で奇妙だと言っていた・・・地震後に皆は震災の前兆だったのではと話した。
*引用:『大地震之実況』加藤庸一著
<関東大震災>
東京本所(墨田区)の米屋さんで地震の前日に、米倉の窓の金網を食い破って、中にいたネズミどもが押し合いへし合いしながら外へ逃げ出した。
*引用:『地震の起こるとき』亀井義次著
人間が済むエリアにいるネズミは基本的に家の中に安全な場所を見つけ、そこに布や紙などを集めてきて巣作りをします。
巣なのですから、活発に活動する時間帯以外はそこで暮らしているはず。
にもかからず地震の前に逃げるように移動しているわけですから、筆者はこれが前兆現象であると考えています。
ネズミが逃げる時の特徴
「地震の前にネズミが逃げる」という現象は、長い間迷信扱いされてきました。
しかし近年では検証が進み、地震前に地中から放出される電磁波が主な原因であることが判明。
実際、電磁波を使ったネズミ駆除グッズがいくつも販売されており、高い効果を発揮しています。
そして、電磁波の影響を受けたネズミが逃げる場合、次のような特徴がみられるのです。
- 人目につく逃げ方をする
- 早い時期から逃げ出す
- 迷い込みや迷走をする
人目につく逃げ方をする
*出典:ナゾロジーHP
上の写真は1976年中国で24万人以上の犠牲者が出た唐山地震の前に、ネズミの集団逃亡が起きた時のものです。
電線を伝って逃げる様子が写っていますが、ネズミには隅っこや目立たない場所を通って移動するという習性があります。
そのため、人目につく形でネズミが逃げること自体が異常行動。
このような異常行動は関東大震災の前にも目撃されています。
<関東大震災>
●赤坂・福吉町の十字路角には勝海舟が住んでいた家があった。 大地震の前日夕方、その家の電柱から引かれていた電線を伝って、突然ぞろぞろとネズミが列をなして逃げた。 下から竹ざおで驚かしたが、あれよあれよとその間30分、わき目もふらず逃げて、その夜どこに消えたか1匹も見つからなかった。(白木信和氏談)
●山口源之助さんから次のような電話をいただいた。 大震災が起きる1週間ほど前、ネズミが江戸川の市川橋下の水道管を伝って千葉の方へ逃げた・・・人が邪魔しても夢中で逃げた・・・これが見られなくなって2日程して大地震になった。
*引用:『地震の起こるとき』亀井義次著
早い時期から逃げ出す
MEGA地震の前兆現象として動物が異常行動をみせるのは、発生の2~3日前からがほとんど。
ただし、ネズミの場合はもっと早い段階から逃げる傾向があります。
例えば関東大震災では、発生の2~3ヶ月前からネズミが集団で逃げていたのです。(*『地震の起こるとき』亀井義次)
その他、昭和三陸大津波や阪神淡路大震災でも、同様の早期逃亡が起きています。
<昭和三陸大津波>
宮城の二俣村では約1ヶ月前から、岩手・鵜住居では約2週間前からいなくなり、岩手・田の浜でも10日前から消えた・・・
*引用:『地震なまず』武者金吉著
<阪神淡路大震災>
●よくいたネズミが2~3ヶ月前からいなくなった(神戸市東灘区・主婦)
●毎晩走り回っていたが、地震の2週間前・1月4日から突如消えた。TVで京大尾池教授が1月4日から電磁波異常があったと言っており、関係があるのでは?・・・(滋賀県草津市・男性)
*引用:『動物は警告する!』弘原海清著
迷い込みや迷走をする
地震発生を予知して(電磁波の発生を感知して)パニック状態になったのか、ネズミは逃げる際に迷い込んだり迷走したりすることがあります。
<阪神淡路大震災>
●何年もネズミを見ていないのに、地震の10日前から2日続けて小ネズミが出てきて、診察室では目の前をふらふら横切って行った。(大阪府茨木市・主婦)
●工場の自動制御装置に入り込み装置を稼働不能にし、他にも変電室の感電死でショートし電気が止まった。28年間で初めての事だった。(兵庫県尼崎市・会社員)
●地震の1ヶ月半前から会社でネズミが急増しネズミ捕りに何匹も捕まり、6日前から大騒ぎし、5日前は1匹が事務所内を走って通り皆ビックリした。 一同「何か変わったことがなければよいが・・油断せず気を引き締めていこう・・・と言っていた矢先(地震)だった・・・(大阪市天王寺区・経営者)
*引用:『前兆証言1519』弘原海清編著
阪神淡路大震災の前には、家電製品の故障が相次ぎました。
これは地震に伴う電磁波が原因だったと思われ、それほど強いものであればネズミのような小動物がパニックになっても不思議ではありません。
まとめ
この記事では、MEGA地震の前兆現象としてネズミが逃げるという異常行動をご紹介しました。
ネズミが地震を予知すると、人目につく形で早い段階から逃げることがあります。
その後で他の動物にも異常行動が見られた場合は、MEGA地震の発生が迫っている証拠なので、減災を意識した行動をとってください。
(なお、MEGA地震発生に備えた防災グッズ関連はコチラでご紹介しています。)
●作成者:原 経厳
・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。
●構成・編集Support:原 洋
・・・フリーライター
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