MEGA地震の前兆現象としてよく登場するのが鳥の異常行動であり、数多くの目撃証言が残されてきました。
前回・前々回は阪神淡路大震災で目撃された鳥の大集団やいなくなる現象を紹介しましたが、異常行動はそれだけではありません。
実は、MEGA地震の前には夜に鳥たちが激しく鳴くという現象も報告されているのです。
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鳥が夜に鳴き騒ぐのはMEGA地震の前兆?!
東日本大震災が発生する前には、『カラスが夜に鳴き騒いでいた』という事例がいくつも報告されており、メディアでも取り上げられています。
3月11日午前1:50頃 宮城県石巻市湊地区の公園でカラス50羽ほどが騒いでいた ・・・
引用:読売新聞 2011年7月の記事
石巻市は津波で甚大な被害を受けた地域ですが、そこで地震発生直前の夜にカラスが騒いでいたのです。
日頃から夜更かし気味の人ならご存知でしょうが、カラスが夜中の1時50分に鳴き騒ぐことなどまずありません。
東日本大震災が発生したのはこの約12時間後。
筆者は以前より『夜に鳥が鳴き騒ぐのはMEGA地震の前兆現象』と考えていますが、東日本大震災はそれを証明する事例の一つといえるでしょう。
夜に鳴き騒ぐカラスは阪神淡路大震災でも目撃されていた
阪神淡路大震災の前兆目撃談を集めた『前兆証言1519』(弘原海清 編著)では、カラスに関してたくさんの証言が記載されています。
<カラス 神戸市垂水区・女性の証言> 地震のおこる3~5日前、夜中の1時前後にカラスが30分ほどとてもうるさく騒いで鳴くのがきこえました。 こんな夜中にカラスが鳴くとは「何か不気味だな」と、北側の窓から外を見たところ、数羽のカラスが飛んでいくのがみえました。 山あいの住宅ですがこんなことは今までありませんでした。 引用:『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
<カラス 神戸市垂水区・会社員の証言>
(地震5日前)1月12日午後10時頃、帰宅途中でカラスが鳴いていたのを聞き、あれっと思いながら帰りました。 1時間後家に帰ってお風呂に入っていて、またカラスが鳴くのを聞きました。 今度は裏の空き地のヤブで、はじめは空耳かと思ったので、お風呂の窓を開けて聞くと、何羽ものカラスが鳴いていたのです。 お風呂から上がり母に「夜なのにカラスが鳴いて不気味やわ、なんか起こるんちゃう?地震やろか」 といったので、17日の大地震の真っ最中に思い浮かべたほどです・・・
『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
<カラス 兵庫県尼崎市・女性の証言>
地震直前の17日夜、ずっとカラスが鳴いていたので、夜カラスが鳴くなんて、あまりいいことがないなあと気になりながら、なかなか寝付けませんでした。
『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
<カラス 兵庫県芦屋市・主婦の証言>
地震発生の4時間半前、深夜1時すぎ寝床についたのですが、カラスがそれはそれは異常な鳴き方ではなくギャアギャアガアガアと鳴き騒いでいました。 娘と2人その声が耳について眠れぬほどでした。 芦屋の山にはカラスがたくさんいて鳴き騒ぐ声を時折耳にしますが、その時の騒ぎはまったくすごくて、それもその日の真夜中のことで、何か異常なことが起きるのだ、地震があるかもしれないと娘と話して床に就きました。 このカラスの鳴き声は芦屋の山の手の人も多く聞いたはずです。
『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
ご覧の通り、夜になってカラスが鳴き騒いだ事例は多く、その場所は被災地となった神戸、尼崎、芦屋など広範囲にわたります。
「夜なのにカラスが鳴いて不気味」
「何か起こるんちゃう?」
などの証言から、大勢の人が異常を感じていたことがうかがえます。
また、「地震があるかもしれないと感じた」という証言から、筆者と同じように夜に鳥が鳴き騒ぐことをMEGA地震の前兆と知っていた人がいたことが分かります。
地震前の夜に異常行動をみせる鳥はカラスだけではない!
MEGA地震の発生前に鳴き騒ぐ鳥はカラスだけではありません。
『前兆証言1519』(弘原海清 編著)では他の鳥たちの異常行動についても記載があります。
ニワトリが昼夜を問わず鳴く
<ニワトリ 岡山県旧西粟倉村・当時中学教師の証言>
ーーーニワトリが鳴いたので「もう朝か?」と目を覚ましたのですが、時計を見ると2時過ぎでした。 それから断続的に夜明けまで鳴いていました。 その日(地震発生)以降はまた6時に鳴き始めますーー(中略)ーーなまずが異常行動するのと同様なことが考えられるのではないでしょうか。
引用:『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
<ニワトリ 大阪府東大阪市・女性の証言>
(地震前日)1月16日、隣の家のニワトリが1日中騒がしく鳴いていました。 そのようなことは今まで一度もなかったように思います。 うるさいを通り越して何か嫌な感じがしました。 また近所の人の話では、飼っている猫が地震前に急にいなくなって、地震後に帰ってきたり、地震前に犬がお腹が痛くなったのかと思うほど、地べたに伏せて動かなかったということです。
引用:『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
「ニワトリが鳴くのは夜明け」というのは誰もが知るところ。
そんなニワトリが昼夜を問わず鳴く現象はまさに異常行動といえます。
なお、1975年に中国で発生した海城地震では、前日に「ニワトリが高く飛んで激しく夜に鳴いた」という記録が伝えられています。
スズメやハトも夜に異常行動
<スズメ 大阪府岸和田市・主婦の証言> 大震災の前夜、スズメが何十羽も飛んできた。 午後8時過ぎに民家の屋根といわず、埋め尽くし騒がしく鳴いていた・・・
引用:『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
<ハト 大阪府寝屋川市・女性の証言> 我が家は団地の3階で、空いてる部屋のベランダにハトが住み着いているのですが、地震30分前頃、そのハトたちが急に騒ぎました。 そして外へ飛び出そうとしましたが、鳥目のためかあちこちにぶつかり、ますます大騒ぎになりました。
引用:『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
阪神淡路大震災では、前述のカラスやニワトリに加えてスズメやハトの異常行動も目撃されています。
筆者は、こうした鳥の異常行動はMEGA地震発生前に地中から放出される電磁波が関係していると考えています。
実際、電磁波と動物の異常行動について研究している研究者もいます。(詳細はコチラ)
まとめ
この記事では、MEGA地震の前に鳥たちが起こす異常行動についてご紹介しました。
阪神淡路大震災では多くの人が「鳥たちが夜に鳴いて騒いでいた」と証言しています。
こうした異常行動は電磁波の影響の可能性が高いと考えられていますが、原因はともかく、万一同様の現象に遭遇したなら、意識を切り替えて防災行動をとるべきでしょう。
なお、鳥たちがMEGA地震の前に夜に鳴いて騒ぐ例として、他にも国鳥のキジやインコ、文鳥などが挙げられます。
次回も引き続き鳥たちの異常行動についてご紹介します。
●作成者:原 経厳
・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。
●構成・編集Support:原 洋
・・・フリーライター
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