MEGA地震の前兆現象として鳥の異常行動があります。
その目撃証言は多く、前回は夜に鳴き騒ぐ!という異常行動をご紹介したのですが…
実は鳥が大群で飛び交ったり、移動したりするのもMEGA地震の前兆現象だと考えられます。
そこで今回は、MEGA地震前にみられる鳥の大群と大移動についてご紹介します。
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鳥の大群や大移動はMEGA地震の前兆現象!?

筆者は、『鳥の大群や大移動はMEGA地震の前兆現象』だと考えています。
といっても、唐突に筆者が思いついたことではなく、古くから地震の前兆現象として言われていること。
実際、2020年1月にトルコ東部で起きたM6.8の地震においても、発生直前にカモメの大群が飛び交っていました。
上のYouTube動画はその様子を撮影したものです。
震源地から遠く離れたイスタンブールに住む邦人女性が撮影したこの動画には、カモメが異常に乱れ飛ぶ姿がおさめられています。
映像の中で女性は「何か起こりませんように、平和な日でありますように・・・なんだろういやだなー」と呟いていますが、残念ながらその不安が的中したことになります。
地震前に鳥の大群が目撃された事例
トルコ東部の地震以外でも、地震発生前に鳥の大群や異常行動等が目撃された例は多々あります。
- 東日本大震災
- エーゲ海地震
- 阪神淡路大震災
東日本大震災 カラスの大群が飛び交う
2011年3月11日に起きたMEGA地震・東日本大震災では、三陸沿岸地域でカラスの大群が飛んでいるのを多くの人が目撃しています。
陸前高田(岩手)では約1か月前から、朝夕カラスの群れが空を覆い、市民の間でちょっとした話題になっていた・・・
引用:毎日新聞 2011年4月の記事
カラス自体はごくありふれた鳥ですが、それが群れをなして空を覆うほどというのは非常に稀なケース。
だからこそ市民の間で話題になり、毎日新聞でも取り上げられたのでしょう。
こうしたカラスの異常行動は東日本大震災の一ヶ月前から目撃されていたわけで、まさにMEGA地震の前兆現象といえます。
エーゲ海地震 カラスの異変

2020年10月30日、トルコとギリシャの沖合い・エーゲ海を震源とするエーゲ海地震(M7.0)が発生し、100人を超える犠牲者が出ました。
震源地に近いトルコの沿岸都市イズミルでは、ビルが何棟も崩壊し、津波も発生。
その様子をリアルタイムで撮影したのが上の動画です。
実はこのエーゲ海地震でも、前日に乱れ飛ぶカラス達が目撃されています。

この動画を撮影したのは、前述のトルコ東部地震においてカモメの異常行動を撮影した女性と同じ人物。
彼女は動画内で、「私ここにきてカラスがこれだけ飛んでるのを見たのは初めてです…何があったんだろう、嫌なことが起こりませんように・・・あー消えていった」と実況してます。
阪神淡路大震災 カラスの大群乱舞
阪神淡路大震災においても発生前にカラスの異常行動が多数目撃されており、そのことは『前兆証言1519』(弘原海清 編著)にて詳しく紹介されています。
<大阪府枚方市・女性の証言> (地震前日)16日の夕方5時前後のことです。 カラスの鳴き声が大きくてベランダに出て見ますと、かなり上空をカラスが円をなしてぐるぐると回りながら北西へ飛んでいきました。 たくさんのカラスで黒ゴマを作ったようでした・・・
引用:『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
<神戸市西区・公務員の証言> (地震9日前)1月8日17時頃、神戸市北区淡河町付近のため池でバーベキューをしていたところ、上空で数百羽のカラスが「ガーガー」と騒ぎながら右往左往していた。 様子がおかしかったので、一緒にいた人に、地震が来るかもしれないので用心するように注意した。 (地震8日前)1月9日8時15分頃、神戸市西区秋葉台から平たい雲が水平に刃物で切ったように分離しているのが見えた。 おかしな現象が2つも重なったので、我が家ではその日の夜から衣服と懐中電灯を枕元に置き、貴重品類をカバンに詰め、車の中にキャンプ道具を詰め込んで、地震に備えていた。 また知人にも、地震が来るかもしれないので注意するよう呼びかけたが、ほとんどの人が本気にしなかった。
引用:『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
「上空をカラスが円をなしてぐるぐると回りながら飛んでいた」
「数百羽のカラスが『ガーガー』と騒ぎながら右往左往していた」
上記のような光景が阪神淡路大震災の1~2週間前に目撃されており、カラスが人間には分からない何らかの前兆現象を早くから感じ取っていたと思われます。
これはつまり、カラスの行動を観察することがMEGA地震の予測に役立つということ。
神戸市西区の公務員が「衣服と懐中電灯を枕元に置き、貴重品類をカバンに詰め、車の中にキャンプ道具を詰め込んで、地震に備えていた」と語っていますが、これは非常に賢明な判断といえます。
地震前に鳥の大移動が目撃された事例
大群や乱舞だけでなく、鳥が大移動するというのもMEGA地震発生前によく起こる現象です。
その最たる例が阪神淡路大震災です。
<阪神淡路大震災 京都市左京区・男性の証言> 地震の前の日夕方、空を見ると鳥の大群が北西の方向へ飛んでいくのが見えた。 大きさからして1種類ではなかったように思う。
引用:『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
<阪神淡路大震災 大阪府堺市・主婦の証言> 地震の2日前午後3時頃、家族4人が車で泉北ニュータウンを走行中に異常なカラスの大群を目撃した。 カラスの数があまりに数が多かったので、思わず声を出してしまいました・・・何かを感じて群れをなしたとしか思えないほどの異常な光景でした。
引用:『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
<阪神淡路大震災 野鳥研究家の証言> 地震の前兆と思われる野鳥たちの異常な行動を報告します。 ーー(中略)ーー大阪堺市・高石市からは「ハクセキレイの大群が、地震の前日、南へ向かって飛んで行った」との関連情報も寄せられています。 もちろん当地でも初めての観測例であり、渡りとは考えられない季節でもあります。 ーー(中略)ーーまた神戸市に隣接する三田市では、「200羽ほどのトビがねぐらから日没後に一斉に北へ飛び去る」という初めての行動がみられました。
引用:『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
上記で注目すべきは野鳥研究家の証言です。
この野鳥研究家は「ハクセキレイの大群が南へ向かって飛んで行ったが、季節的に渡りとは考えられない」と述べています。
また、同氏は「200羽ほどのトビがねぐらから日没後に一斉に北へ飛び去るのは初めて」とも語っています。
いずれも稀な光景であることから、阪神淡路大震災の前兆現象だったと考えるのが妥当。
こうした鳥の大移動はMEGA地震の前兆現象として定番なので、もし目撃したら速やかに防災行動をとるべきでしょう。
まとめ
今回は鳥の大群や乱舞、大移動といった異常行動をご紹介しました。
いずれも地震発生前に目撃された光景であることから、前兆現象だったと考えられます。
(次回も引き続き鳥の異常駆動をご紹介します)
なお、MEGA地震発生に備えて防災グッズを買い揃えておきたいという方はコチラをご覧ください。
●作成者:原 経厳
・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。
●構成・編集Support:原 洋
・・・フリーライター
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