MEGA地震の発生前にははっきりとした異変・前兆現象が起きます。
特に動物たちの異常行動は昔から数多く目撃されており、前兆現象の一つと考えて間違いありません。
陸上動物から水生動物に至るまで、まるで予告しているかのような異常行動を起こしています。
今回はそんな動物達のなかから、鳥に着目してMEGA地震前の異常行動をご紹介していきます。
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鳥の大集団は地震の前兆現象?!
引用:河北新報オンライン
2022年2月ころから、宮城県仙台市宮城野区で『カラスの大群が集まって何日間もとどまり、住民が不吉がっている』というニュースが流れていました。
そのニュースで伝えられたカラスの大集団が下の画像です。
この報道によると、集まったカラスの種類はミヤマカラスで、「冬に中国から到来する」、と述べられています。
また、「中国で餌が豊富になるなどの繁殖状況が良くなり、個体数が増え飛来範囲が広がったのだろう」と結論付けられているのですが・・・
「この地区でカラスの大集団が目撃されたことはなかった」とも報告されています。
数年に一度のペースで大集団が目撃されていたなら繁殖状況のせいだとも考えられますが、それまでなかったとなると、これは明らかに異常行動。
筆者は『動物が異常行動を起こすのは地震の前兆』だと考えており、その一つとして鳥の大集団があります。
よってこの時も、「東北で大きな地震が発生するかもしれない」と予感したのを覚えています。
福島沖で最大震度6強の地震が発生
カラスの大集団の報道がでてから三週間ほど経った2022年3月16日、福島沖で最大震度6強の地震が発生しました。
この地震の影響で東北新幹線の走行車両が脱線し、通常運行するまで2か月もかかることに。
福島沖で地震が発生することは珍しくはありませんが、その付近でカラスの大集団という異常行動が目撃されていたのは注目すべきことです。
やはり、地震の前兆現象だったと考える方が妥当でしょう。
阪神淡路大震災の前にも鳥の大集団が多発
MEGA地震の前に鳥の大集団が見られたケースは他にもあります。
その代表的な例が阪神淡路大震災。(阪神淡路大震災で目撃された前兆現象についてはコチラの記事でも詳しく取り上げています)
弘原海 清さん編著による『前兆証言1519』には、阪神淡路大震災で目撃された鳥たちの異常行動(大集団など)の事例が多数記載されています。
阪神淡路大震災で目撃されたカラスの大集団
阪神淡路大震災ではカラスの大集団に関して次のような目撃談があります。
<兵庫県川西市・会社員の証言> (地震4日前)13日の金曜日午後6時頃、毎日停滞する国道173号線をノロノロと家路に向かっていた・・・ ちょうど道路の工事をしていて、真新しい真っ白なガードレールに、真っ黒の帯状のカラスの群れが列を作っていました。 ノロノロ走る(左ハンドル)車の真横に、怖いぐらいカラスが群れていました。 20年近く毎日通勤してますが、この場所で見たのは初めてです。
引用:『前兆証言1519』(弘原海 清 編著)
<兵庫県三田市・主婦の証言> 毎日午後3時頃、武庫川堤防を愛犬を連れて散歩するのを日課とする主婦です。 地震2日前の1月15日午後3時頃、川除上橋の手前に差し掛かった時、異常な光景に出くわし、身の毛がよだつ恐怖にかられました。 橋の欄干や堤防に植えられた桜の枝に、所狭しとカラスの群れが止まっており、浅瀬の中に無数のそれが水浴び?をしているのでした。 その数1000羽は超えていたのではないかと思います。 日頃通行の少ない場所ですが、車が時には止まり、徐行しておりました。 日常カラスの姿等ほとんど見かけないところだけに、その異常さに恐れをなし帰路を急ぎました・・・。
引用:『前兆証言1519』(弘原海 清 編著)
<大阪府大東市・主婦の証言> (地震前日)1月16日の午前8時頃、国道1号線を京都方面へ向かう途中・・・ 田んぼの中に、今まで一度も見たことのないほどのカラスが集まっているのを見ました。 田んぼの中の1か所だけに、真っ黒になるほど降りていました。 家族でビックリしたのを思い出しました。
引用:『前兆証言1519』(弘原海 清 編著)
いずれも震災の数日前から前日にかけて目撃されたもの。
なかには、普段カラスを見かけない場所での目撃談もあります。
こうした現象が大阪・兵庫の各地で目撃されていることから、阪神淡路大震災ほどのMEGA地震になると、広範囲にわたって動物が異常行動を起こすと考えられます。
阪神淡路大震災ではスズメの大集団も目撃されている
(上記画像はイメージ)
阪神淡路大震災が発生する前に目撃された大集団はカラスだけではありません。
実は地震発生の数日前から前日にかけて、スズメたちにも異常行動が起きていたのです。
<スズメ 大阪市城東区・主婦の証言> 大震災の4日前の午後4時~5時に無数のスズメが飛んできて、神社内の樹木及び道路、自宅前の電線に真っ黒になってとまり、 その光景はかつてのヒッチコック映画の一場面を観ているようで不気味なものでした。 翌日も同じ時間に飛来し、家族と「何か地震の前兆ではないか」と話した・・・
引用:『前兆証言1519』(弘原海 清 編著)
<スズメ 大阪府枚方市・主婦の証言> 私は高1の娘のバレー部朝練のため、毎朝近くのJR藤阪駅まで送迎しています。 (地震前々日)15日と(地震前日)16日も朝6時半頃、田んぼ道を走っている時、いつも見慣れている田畑の一角に、スズメの一群を見て、娘とともに驚きながら通りました。 それは1万羽とも2万羽とも知れないほどのすごい数でした。
引用:『前兆証言1519』(弘原海 清 編著)
<スズメ 神戸市兵庫区・主婦の証言> 地震前日16日夕方5時頃、神戸市兵庫区御崎町の鐘紡記念病院近くの裸の街路樹の1本に、どういうわけかたくさんのスズメが止まり、枝という枝をびっしり埋めていました。その鳴き声のあまりのやかましさに、驚いて見上げましたが、他の木には止まらず、その1本だけ鈴なりになっているのです・・・
引用:『前兆証言1519』(弘原海 清 編著)
スズメが密集して集団を作るというのは非常に珍しい現象です。
まして、普段いないはずの場所でスズメの大集団が起きていたわけで、かなりの異常行動といえるでしょう。
また、目撃談の中には、スズメが円陣を組むという事例もありました。
<スズメ 大阪府堺市・会社員の証言> 地震前日16日午後5時前後、和泉中央駅近くの線路脇歩道で、スズメが40~50羽で直径40センチぐらいの密集円を作っていた。 その時は普段見慣れているものとは異質のものを感じた。 ただひしめいてるという感じだった。 近づくにつれ、スズメは一斉に飛び立ち、再び15mほど先に同じ円陣を作った・・・ あのような群がり方は見たことがない。
引用:『前兆証言1519』(弘原海 清 編著)
ちなみに、スズメの異常行動については江戸時代の書物にも記録があります。(後日別途ご紹介します)
まとめ
今回は、MEGA地震の前に集団を形成するという鳥たちの異常行動についてご紹介しました。
目撃談や報道にもあった通り、MEGA地震の前にはカラスやスズメによる異常行動が起こります。
筆者はこれも前兆現象の一つだと考えており、今後目撃することがあったらすぐに防災行動を取るべきでしょう。
なお、次回はカラスやスズメ以外の鳥に起きる異常行動についてご紹介します。
●作成者:原 経厳
・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。
●構成・編集Support:原 洋
・・・フリーライター
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