MEGA地震の前兆現象としてよく登場するのが鳥の異常行動です。
昔から似たような目撃談が数多く残されてきましたが、中には極めて珍しい現象もあります。
これらに対してMEGA地震との関連性を疑問視する声が多いのですが、実は地震を予測するのにとても効果的。
そこで今回は、地震予測に役立つ鳥の異常行動のなかでもとくに珍しいものを挙げつつ、電磁波が鳥にあたえる影響についてご紹介します。
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MEGA地震を前に鳥が見せる珍しい異常行動
MEGA地震の前に鳥がみせる異常行動は、『大集団を作る』『一斉にいなくなる』『夜に鳴き騒ぐ』『大群での移動』『事故死や突然死』等があります。
これに対し、極めて珍しい事例として次のようなものが報告されています。
- 家に入りたがるようにガラスをつつく
- 喫茶店で飾りの植物を食べていた
- 土産店や民宿でエサをあさる
- スーパーの卵パック10個すべてが双子に
これらの事例はオカルトや都市伝説扱いされがちですが、決してそうではありません。
なぜなら、非常に稀な現象であるにも関わらず、MEGA地震発生前に起こることが多いから。
よって筆者は、上記のような珍しい事例こそMEGA地震の前兆現象であり、そこには地震発生前に地中から放出される電磁波が関係していると考えています。
大学教授が電磁波による鳥への影響を指摘している
地震の前には地上に特有の電磁波が出ますが、大阪大学名誉教授の故・池谷元伺さんは、「電磁波が動物たちの異常行動を引き起こす」と述べています。(詳しくは前兆の研究と歴史3を参照)
池谷教授は国内や中国でニワトリの電磁波実験を実施。
その実験結果から至った結論であり、信憑性は非常に高いといえます。
阪神淡路大震災 卵1パック10個全てが双子!
前述の池谷教授はニワトリと電磁波の関係について次のようにも述べています。
電磁波によって興奮したニワトリにホルモン分泌の異常が起こる・・・そのため、オンドリが深夜に鳴き、メンドリが黄身の2つある卵を産んだりする・・・
引用:『大地震の前兆 こんな現象が危ない』(池谷元伺 著)
電磁波がニワトリのホルモン分泌にまで影響するというのはにわかには信じがたい話ですが、阪神淡路大震災の発生前にはこの説を裏付けるような現象が起きているのです。
<卵の異変 大阪市東成区・主婦の証言> 1月13日(地震4日前)いつものス―パーで購入した卵を調理しようと、小鉢に移したところ1つ目が双子で喜んだ。 そして2つ目も割ったところ双子で「すごい」と思いました。 そして3つ目がどうなるかと思って割ってみるとまた双子で「ウッソー」と思い、少し気味悪く感じ、その後に割った4つ目も双子。 その後2日たって10個すべて割ってみましたが、1パック全部が双子だったんです。 ニワトリが感じた前兆現象だと感じています。 ちなみに産卵日は1月12日(地震5日前)でした。
引用:『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
1パック10個入りの卵がすべて双子という驚くべき現象は、震災後のTV番組で主婦のインタビューと共に紹介されていました。
この驚くべき双子卵の現象は、池谷教授の言う「電磁波によって興奮したニワトリにホルモン分泌の異常が起こる」ことに起因していると考えられます。
つまり、決してオカルト的な現象ではなく、実験によって裏付けられた立派な科学なのです。
阪神淡路大震災でみられた鳥の珍行動
1995年1月17日早朝に起きた阪神淡路大震災。
その発生前には野生の鳥による大変珍しい異常行動が目撃されています。
- 家に入りたがる
- 室内の植物を食べにくる
- 土産物屋の物品をあさる
いずれも滅多にないことですから、阪神淡路大震災に伴って放出された電磁波の影響だったと考えられます。
家に入りたがる
<阪神淡路大震災 岡山県英田郡・男性の証言> (地震の数時間前)1月17日夜半のことである。 廊下へ豆球をつけて寝ていたら、鳥が来てクチバシか足かでガラス戸をしつこく突っついた。 今から思えば、中へ入れてくれ、ということだったのかもしれない。 そのまま放っておくと突然ギャーかグワーか、はっきりとはききもらしたが、とにかく異様な鳴き声を出して、家のそばの竹やぶへ入っていった。 わけわからぬ変なことがあるものだと、気持ち悪く思いながらもそのまま寝入ったが、5時46分…揺れに驚かされた。 もしあれが前兆だったら逃げる時間は十分にあったと思う。
引用:『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
まるでSOSを出して家に入れろと言っているかのような現象ですが、野生の鳥が人間に近づこうとする事自体が異例。
鳥が何かを感じ取っていたのは間違いないでしょう。
室内の植物を食べにくる
<阪神淡路大震災 兵庫県津名郡・主婦の証言> 私は自営業の喫茶店を手伝う主婦です。 (地震2週間前)正月2日から店を始めようと店内に入ってカウンター前に行った時・・・鉢物のポインセチアの葉がほとんど食べられ、残っていたのは短い枝についていた2枚ほどの葉でほとんど坊主状態で、横に飾ってあった鏡餅のセットの柿串やみかんが下に落ちて・・・ その横に15から20センチくらいのグレーに少し水色がかった鳥がおりました。 その瞬間「あれーこんなひどいことを、今年は何か変なことがある、大きな地震か?」とドキッとしました。
引用:『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
野生の鳥がやってきて室内の植物を食い荒らすことなど、通常ではありえません。
しかもその鳥は逃げずに室内にとどまっていたわけで、なおさら異常な状況です。
土産物屋の物品をあさる
阪神淡路大震災の発生前には震源に近い神戸や大阪でカモメの大集団が現れたり、逆に消えたりする異常行動がありました。
その一方で震源から遠く離れた地域では大変珍しい行動を見せています。
<阪神淡路大震災 カモメ 兵庫県城崎郡 漁師の証言> 大地震の2日前ほど前から、海のカモメが陸地にあがって一般の土産物屋の物品を集団であさるようになっていた。 また地震前日の16日には一般民宿の玄関の魚類やその餌まであさるようになっていた。 そうした行動は地震が過ぎたら全く見られない、60年以上生きてきて、こんなことは1度も見たことがない。
引用:『前兆証言1519』(弘原海清 編著)
漁師が「60年以上生きてきて1度も見たことがない」と語るほど、極めて異例の出来事だったようです。
さらに「そうした行動は地震が過ぎたら全く見られない」と伝えていることから、MEGA地震の前兆であったことは明らかです。
まとめ
今回は鳥の極めて珍しい異常行動を阪神淡路大震災を中心にとりあげました。
特に双子卵の現象は極めてまれですが、決してオカルトな事ではなく、地震に伴う電磁波の影響だと考えられます。
MEGA地震と鳥の異常行動には関連性があるということを知識として頭の片隅にとどめ、地震発生の予測に役立てていただければ幸いです。
なお、MEGA地震発生に備えて防災グッズを買い揃えておきたいという方はコチラをご覧ください。
(次回はペットの鳥がみせる異常行動をご紹介します)
●作成者:原 経厳
・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。
●構成・編集Support:原 洋
・・・フリーライター
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