【MEGA地震の前兆と予測!】異臭② 東京・千葉の硫黄臭2023年4月

異臭

2023年4月21日朝、東京や千葉で「硫黄のような臭いがする」との通報が相次ぎました。

2022年12月には福岡県福岡市でも同様の異臭騒ぎがあったばかり。

また、過去には異臭発生後にMEGA地震が起きた事例もあります。

そこで今回は、2023年4月に東京周辺で起きた異臭騒ぎと地震との関連性についてご紹介していきます。

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2023年4月、東京・千葉で異臭が発生

千葉県浦安市で発生した異臭騒ぎを伝えたFNNプライムオンライン

*出典:FNNプライムオンライン

2023年4月21日の午前8時から9時頃にかけ、千葉県浦安市を中心に謎の異臭騒ぎが発生しました。

浦安市役所の発表によると、舞浜小学校や弁天ふれあいの森公園からも「硫黄のニオイがする」と通報があったとのこと。

また、ほぼ同じ時間帯に東京側でも「異臭がする」との通報が複数寄せられました。

「下水溝みたいなニオイがした」とのことですが、この異臭にも硫黄が含まれていたと思われます。

硫黄と聞いて真っ先に思いつくのは温泉。

つまり、東京・千葉の異臭騒ぎは地中から硫黄化合物が吹き出した可能性があるのです。

地中からの硫黄化合物噴出は地殻変動が原因?

異臭騒ぎの原因は東京湾海底の天然ガスだと報じるFNNプライムオンライン

*引用:FNNプライムオンライン

温泉地では常時硫黄臭がしています。

これは温泉に硫黄の成分が含まれているからですが、今回の異臭は突発的かつ短期的なものであり、温泉とは関係ないように思われます。

では、異臭の原因となったものはどこから来たのか?

これについて立命館大学の高橋学特任教授は次のように述べています。

「東京湾の海底にある天然ガスなどが地殻変動などの影響で表に出てくることがあり、それが風に乗って運ばれた可能性もある」

ご存知の通り、地殻変動と地震は密接な関係があります。

よって、今回の異臭騒ぎが地殻変動によるものであれば、東京湾を震源とした地震の前兆かもしれません。

過去のMEGA地震では発生前に異臭がした事例も

地震で壊れた熊本城

熊本地震や阪神淡路大震災の前日には、震源に近かった熊本市や神戸市で、「硫黄くさい」「下水の様なニオイがした」という報告が相次ぎました。

こうしたニオイは亜硫酸ガス(二酸化硫黄)と考えられており、実際、阪神淡路大震災の前日には亜硫酸ガスや窒素酸化物等が震源地に近い神戸市・洲本市等で検出されています。(大阪大学名誉教授・池谷元伺氏調査)

つまり、全てとは言えないまでも、地震の前兆として震源に近いエリアで異臭が発生することは多々あるのです。

東京湾の危険性について

東京湾とその周辺の地図

今回異臭騒ぎが起きたのは東京湾北部です。

東京湾では2011年の東日本大震災の直後から地震が多発し、当時「連動で大きな余震が起きるのか!」とかなり警戒されていました。

このエリアはフィリピン海プレートの上端部にあり、元来地震が頻発するエリア。

江戸末期の1855年に1万人が亡くなった安政江戸地震(M7.2)も、東京湾北部が震源と見られています。

また、東京湾出口付近には神奈川・三浦半島と千葉・房総半島をまたにかけて断層群が走っています。

このようなことから、東京湾では長期的と短期的の両面で、異臭が地震の前兆として発生しうると筆者は考えています。

4月23日には熊本でも異臭騒ぎ

4月23日夜8時頃に熊本で発生した異臭騒ぎを報じるRKK熊本放送

*引用:RKKニュース

前出の情報で千葉を中心とした異臭騒ぎ(21日発生)を取り上げたばかりでしたが、九州の熊本でも4月23日夜8時頃から異臭の通報が警察・消防に相次ぎました

SNS等では市内中心部に限らず郊外から阿蘇山方面に向けた広範囲で硫黄くさいという報告があり、中には数日前からにおったというコメントもあります。

熊本地方気象台は「昨夜は東よりの風が強く吹いていたため、阿蘇から熊本市方面に向かって、山から吹き下りるように火山ガスが流れてきた可能性もある」と発表。

また県の観測でも、火山ガスの1種・二酸化硫黄濃度が4月23日 午後9時に熊本市で一時的に上昇したことが確認されています(RKKニュース他)

なお現時点で阿蘇中岳の活動自体に変化はないということです。

とはいえ、「熊本地震の前に異臭がした」という証言もありますから、念のため、しばらく防災意識を高めてもらいたいと思います。

追記:千葉北西部で異臭騒ぎ発生の19日後に地震発生

異臭騒ぎ発生の19日後に千葉北西で発生した地震

*出典:ウェザーニュース

異臭は、短期と長期の両面で地震の前兆を示している可能性があります。

それゆえ、筆者は千葉県や東京都の動向に注目していたのですが・・・

2023年5月10日午前11時21分頃、千葉県北西部・深さ70キロを震源とするM4.1の地震が発生しました。

この地震により、東京都で震度3、神奈川、千葉、埼玉各県で震度2の揺れを観測。

鈍い地鳴りがした直後に、ドスンと縦揺れするような感覚を受けました。

東京都内や千葉県北西部で異臭騒ぎがあってから19日後のことであり、異臭はこの地震の前兆だったのかもしれません。

なおかつ、千葉県北西部は「地震の巣」と呼ばれていますから、今後のMEGA地震への連動を警戒してください。

追記2:千葉県で震度5強の地震発生

2023年5月11日午前4時16分頃に千葉県で発生した震度5強の地震を伝えるウェザーニュース

*出典:ウェザーニュース

2023年5月11日午前4時16分頃、千葉県で震度5強の地震(M5.4)が発生しました。

前日にも地震が発生しており、4月21日の異臭騒ぎとの関連性が増々強くなったといえます。

石川県能登半島で地震が続いていることからもお分かりの通り、このクラスの地震が発生するとしばらく続く可能性があります。

また、この震度5強が最大規模とも限りません。

東京・千葉にお住まいの方は、万が一に備えて非難用のグッズを揃えておくことをお勧めします。

まとめ

この記事では、2023年4月21日に東京・千葉で発生した異臭騒ぎと、それによって懸念される地震についてご紹介しました。

過去の事例から硫黄臭が地震の前兆となり得ることは明らか。

特に東京湾は地震が頻発するエリアなので、しばらくは他の前兆現象も合わせて注意深く観察すべきでしょう。

(なお、MEGA地震発生に備えた防災グッズ関連はコチラでご紹介しています。)

●作成者:原 経厳

・・・元番組制作ディレクタープロデューサー、長年にわたり地震前兆関連の調査・取材等を続けつつ、現在はフリーで映像コンテンツ制作プロデュース、短編映画製作プロデュース等に携わる。

●構成・編集Support:原 洋

・・・フリーライター



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