オールスターが終わっていよいよ佳境に入ってきた2019年のプロ野球ペナントレース。
セリーグは巨人が独走していますが、中島裕之選手を二軍に落とさないことに批判が集まっているようです。
実際、成績不振なので、いらないと批判されるのも当然でしょう。
<スポンサーリンク>
2019年、巨人中島裕之選手の成績
まずは2019年7月20日終了時点の中島裕之選手の主な成績を見てみましょう。
- 試合 40
- 打席 62
- 打数 51
- 得点 5
- 安打 8
- 二塁打 4
- 三塁打 0
- 本塁打 1
- 塁打 15
- 打点 5
- 盗塁 1
- 犠打 0
- 犠飛 1
- 四球 9
- 死球 1
- 三振 20
- 併殺打 1
- 打率 .157
- 長打率 .294
- 出塁率 .290
ここまで主に代打での出場となっている中島裕之選手。
年齢と現在の守備能力を考えれば、代打出場が多くなることは多くのファンが予想していたことでしょう。
また、代打であったとしても、そこまで大きな活躍はできないというのが、シーズン前の大方の予想であり、入団時には「いらない」と指摘されていました。
が、これほどまでに酷い成績になるとは、予想していなかったのではないでしょうか。
何しろ、これまでわずか8安打で、打率は.157となっているのです。
ちなみに2018年シーズンは225打数65安打で、打率も.289ありました。
巨人ファンが「いらない」といっていたのは、「代打が中心となるベテラン選手を獲得するくらいならば、若手にチャンスをやってほしい」という意味であって、「出場すれば.250くらいは打つ」と思われていたのですが…
中島裕之選手といえば、かつてはWBCでも活躍した選手でしたが、メジャーに行ってから急に成績が悪くなり、偉大な選手になり損ねた感がありますよね。
中島裕之選手はなぜ二軍に落ちないのか
<スポンサーリンク>
さて、打率.157と成績が低迷している中島裕之選手ですが、不思議なことに一軍登録の期間が長くなっています。
これはオープン戦の時からいえることで、結果が悪ければ二軍落ちを即断する原監督にしては、非常に珍しいことです。
オフに中井選手が移籍し、右の代打が不足しているというチーム事情があるのは分かりますが、その一方で、巨人は若手のホープである和田 恋選手を放出していますから、単純に右打者不足だけが理由とは考え難いところです。
これに関して多くのファンから指摘されているのが、「原監督はWBC優勝時の絶頂期であった中島裕之選手をイメージしている」という点です。
たしかに、当時の中島裕之選手は走攻守が揃い、その上長打力もあるという素晴らしい選手でしたから、そのイメージのままであれば期待するのは当然でしょう。
ですが、近年、中島裕之選手のパフォーマンスはあきらかに低下しており、いくら当時のイメージがあるとはいえ、いい加減気が付いても良いはずです。
にも関わらず、いまだに起用し続けているというのは、名将と呼ばれる原監督にしてはおかしなことです。
となると、もっと他の理由があると考えるのが妥当でしょう。
いらないと言えない原監督
原監督が中島裕之選手を二軍に落とさないのは、もっと個人的な思い入れがあるから、と指摘するファンもいます。
多くの監督には好き嫌いがありますから、原監督が中島裕之選手のことをお気に入りだったとしても、さほど不思議ではありません。
まして、今シーズンの原監督はGM的立場も兼ねており、その決定で獲得した中島裕之選手が活躍しないとなると、原監督自身の評価にも関わってきます。
残念ながらオフに獲得した岩隈久志投手はいまだ復帰の目途が立たず、上原浩治投手も一軍登板のないまま引退してしまいましたから、これ以上成績不振の獲得組を出す訳にはいかないのかもしれません。
その意味では、「中島はいらない」と言いたくても言えないのではないでしょうか。
現状の巨人の成績であれば、優勝する可能性は極めて高い訳ですが、若手を放出して成績不振のお気に入り選手を起用し続けるというスタンスでは、来期以降のモチベーションに影響しそうです。
<スポンサーリンク>