プロ野球選手の契約更改が始まっていますが、巨人では、大竹投手が二年連続で大幅減俸、田原投手には現状維持が提示されるなど、かなり厳しい査定となっているようです。
4年連続で優勝を逃しているだけに当然かもしれませんが、この金額、果たして妥当なのでしょうか?
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巨人の大竹寛投手が二年連続の大減俸で契約更新
11月27日、巨人の大竹投手が契約更新にのぞみ、5250万円から50%ダウンの2625万円でサインしたようです。
減額制限(1億円以下は25%)を大幅に上回る減俸となった訳ですが、ネットで巨人ファンの反応をみてみると、「大幅減俸は妥当」と考えている人が多いようです。
また、大竹投手に関しては2017年も大幅減俸(減額制限上限の25%)となっており、巨人に移籍した当時と比べると、年俸が1/4ほどとなっています。
FA移籍した選手はその後活躍することが少ないとよく言われますが、大竹投手もその一人なんですよね^^;
そもそも大竹投手はいらなかったのでは?
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大竹投手が広島からFAで巨人に移籍したのは2013年のオフのことでした。
2013年の広島での成績が10勝10敗、防御率3.37。
これに対して年俸は1億円でしたから、すでに成績以上に高く貰っていたように思います。
この1億円という評価は、広島時代の2012年の成績が11勝5敗、防御率2.36と好成績だったことによるものなのですが、大竹投手が好成績だったのはこの2012年だけなんですよね^^;
案の定、巨人にFA移籍してからの通算成績は、23勝21敗と大した活躍はできていません。
とくに2018年シーズンは1勝1敗、防御率6.00。
4月12日のDeNA戦で負けてからは登録抹消となり、そのまま一軍での登板はありませんでした。(ただし、2軍では9勝4敗、防御率2.97でイースタンリーグの優勝に貢献したようです)
このような成績だっただけに、
「大竹投手はいらない」
「何しに広島からきたのか?」
「元々、実力のある投手ではなかった」
などの意見がファンからでていました。
また、契約更改を終えた大竹投手自身は、「正直、クビを覚悟していたので、もう1年契約していただけるんだと。金額よりもそっちの気持ちが強いです。何としてもチームに貢献したいという気持ちです」と語っています。
来季はプロ18年目、36歳となる大竹投手ですが、この年齢とこれまでの成績から考えると、大きな活躍は期待できそうもなく、引退をかけた年になるかもしれません。
そう考えると、2625万円という金額はちょっと高かったような気すらしてきます^^;
現状維持の田原投手は球団に不満?
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大幅減俸を受け入れた大竹投手と対照的だったのが、田原投手です。
巨人側からは現状維持の3600万円を提示されてようですが、これを保留しています。
巨人の選手が提示額を保留するのは、2011年の矢野、加藤以来7年ぶりとのことで、よほど不満があったことが分かりますね。
その証拠に、田原投手は会見場にも姿を現していません。
(田原投手は2017年も契約更改の場で2時間にも話し合いをしたそうです)
では、田原投手の現状維持は妥当なのか?
近年の田原投手の成績と年俸を見てみましょう。
<2014年:年俸1300万円>
投球回数18 2/3 0勝1敗 防御率2.89
<2015年:年俸1500万円>
投球回数18 1勝0敗 防御率1.00
<2016年:年俸1800万円>
投球回数54 2/3 4勝3敗 防御率3.46
<2017年:年俸4500万円>
投球回数28 1勝1敗 防御率2.89
<2018年:年俸3600万円>
投球回数31 2/3 2勝0敗 防御率2.56
<2019年:年俸保留中、現状維持?>
個人的なことをいうと、大事な場面に限って打たれている印象があるのですが、こうして数字でみると、決して悪い成績ではないですよね。
1勝1敗、防御率6.00の大竹投手が2625万円なのですから、成績で判断するなら田原投手は年俸が上がっても良いような気がしますが・・・
巨人、田原投手の現状維持(3600万円)は妥当なのか?
では、他球団で田原投手と同等額の年俸を貰っている投手はどんな成績なのでしょうか?
ロッテの南投手と比較してみました。
<2018年>
投球回数33 2勝2敗 防御率3.00
数字的には田原投手とほとんど変わらないですね。
また、田原投手と南投手は同年齢で、プロでの経験年数も同じです。
では、そんな南投手の今オフの契約更改はどうだったかというと・・・
600万円アップの年俸4000万円でサインしています。
ロッテもしばらく優勝から遠ざかっている訳ですが、それでも南投手に対して600万円のアップが提示されているんですよね。
それを考えると、査定の甘い巨人しては、田原投手には渋い査定を行ったように感じます。
シーズン中は不可思議な登録抹消があったことを考えると、素行の部分でマイナスに評価されてしまうようなことがあるのか、あるいは、球団幹部との人間関係がギクシャクしているのかもしれませんね。
何にせよ、超高額でFA選手を獲得している一方で、保有選手には渋い査定をするとなると、所属選手からは不満が続出するかもしれませんね。
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