「世界の果てまでイッテQ」の「祭り企画」にてヤラセ疑惑が浮上している問題。
当初から関係者と日テレの間で証言が食い違っていましたが、ここに来て日テレの社長が一部を認め、謝罪しています。
同時に、祭り企画の休止も発表されたようです。
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タイのカリフラワー祭りでもヤラセ疑惑が浮上
イッテQの祭り企画において、ラオス橋祭りでのヤラセ疑惑を報じた週刊文春が、今度はタイのカリフラワー祭りでのヤラセ疑惑を報じました。
「カリフラワー祭り」の様子が放送されたのは昨年2月。
放送内では、タイのサイヨン村はカリフラワーの名産地で、年に1度その収穫を祝う祭りとして「カリフラワー祭り」が開かれる、と紹介されていました。
番組では二人三脚で泥沼を駆け抜け、カリフラワー20キロを収穫するスピードを争うレースだとされていましたが、週刊文春が報じたところによると、「カリフラワー祭り」なるものは存在しないそうです。
同誌はサイヨン村の村長の証言を掲載していますが、
- 日本のテレビが来るので短いドラマや芝居を作りたいと言われた。
- 話し合いの中でカリフラワーを使ったゲームをすることになった。
- 祭り当日は年に1度の子供の日で収穫を祝うものではない。
と書かれています。
また、「イッテQ!」の海外コーディネーションを担当するM社が「祭り」の運営費を負担し出場者に賞金や参加費を渡していたそうです。
最初橋祭りのヤラセ疑惑が報道された時、「文集砲第二弾があるはず」と噂になっていましたが、やはりあったか!という感じですね>-<
ラオス橋祭りのヤラセ疑惑について証言が食い違っていた
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ヤラセ疑惑第一弾となったラオスの橋祭りに関しては、日テレ側が素早い対応を見せていました。
しかし、週刊文春が取材で集めた証言と日テレの説明は食い違う点が多く、当初から「何か隠している」という見方をする人が多かったようです。
そこで、あらためてラオス橋祭りにおける関係各者の話をまとめてみました。
<週刊文春側の主張>
- 橋祭り自体存在しない
- 祭り当日はコーヒーフェスティバルだった
- 橋祭りは同フェスので行わた自転車アクティビティーである
- 日本側から提案され現地タイ人スタッフがセットを設営した
- 参加者に対して、番組から賞金が渡された
<現地コーディネート担当M社>
- 毎年盛大にやっているお祭りという表現に語弊があった
- 祭りを盛り上げるために、ラオスの美術会社とM社でセットを設営した
- セット設営の件は、日テレ側に説明していた
- 橋祭りはラオスとタイの国境地帯のメコン川流域で行われている催し
<ラオス情報文化観光省>
- 橋祭りはラオスの祭りでも文化でもない
- 祭りを紹介する企画だと事前に聞いていたら許可は出さなかった
- 政府として今後の対応を協議する
<橋祭りに参加した現地の少年>
- 日本人がイベントをやるから参加しませんか?と先生が言った
- 全部で30人くらい参加してほしいと言われた
<日テレの見解>
- 企画は現地からの提案を受けて成立したもの
- 番組サイドで企画したりセットなどを設置した事実はない
- 橋祭りは各地で人気となっている催しだった
- ラオス観光省には企画を説明し許可をいただいた
(撮影地での「橋祭り」が初開催だったことは認めています)
以上が、11月13日までの各者の主張でした。
しかし、11月14日にタイのカリフラワー祭りでもヤラセ疑惑が浮上すると、日テレの主張が微妙に変わってきました。
- 番組の意向でコーディネート会社が主催者に提案したことがある
- コーディネート会社実質的な主催者となって開催したケースがある
- コーディネート会社が開催費用や賞金などが支払ったことがある
以上は「カリフラワー祭りや橋祭りを含む」とも説明しており、他にもありそうな雰囲気を漂わせていますよね。
また、コーディネート会社がやったことであって、日テレ側はその企画に乗っただけ、といわんばかりの説明になっているのも気になる点です。(まるでトカゲのしっぽ切りのように聞こえます)
こうした事態にBPO(放送倫理検証委員会)は、日テレに報告を求めることを決め、「映像も確認して検討する」と述べています。
BPOまで乗り出してきたとなると、日テレもごまかしきれなくなるかもしれませんね^^;
ヤラセ疑惑で日テレが謝罪!イッテQ祭り企画は休止に
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さて、証言の信憑性が怪しい日テレですが、11月15日になって同社の大久保好男社長が謝罪をしてます。
「ヤラセの意図はまったくありませんでした」とコメントしつつも、説明を聞いているとヤラセと言われても仕方のないことをしていたようです。
- 大久保好男社長のコメントを要約すると、
- コーディネーター会社を通じて参加者に賞金、謝礼などを支払っている
- 祭りとは呼ぶには無理があるものまで祭りとして扱ってしまった
- コーディネート会社は協力者であり、番組サイド
- 橋祭り以外の祭りの企画については調査中
つまり、番組サイドであるコーディネート会社が主催者となって、実際には存在しない祭りを作りあげ、参加者を集めるために賞金を用意していた、ということになりますね。
ヤラセという言葉が適切かどうかは別として、少なくとも放送された内容と実態は大きく違ったようです^^;
また、当初のようにコーディネート会社のすべての責任を押し付けるような発言とは違い、
「番組サイド」と表現しているところをみると、日テレ本体のスタッフもすべてを知っていたのではないでしょうか。
特に「カリフラワー祭り」に関しては、まったく行われていなかったものを企画して作り上げた疑惑が持たれており、さすがにコーディネート会社だけですべてが企画されたと考えるのには無理がありそうです。
BPOが乗り出したことで隠し切れなくなったので、事実を話しだしたと考えるのが妥当かもしれませんね>-<
いずれにせよ、祭り企画は当面の間、休止となることが発表されたので、番組を楽しみにしていた視聴者としては残念なところだと思います。
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