東京五輪での活躍が期待される女子バレー日本代表。
世代交代が進むなかでエース候補として注目されているのが「サオリン2世」と呼ばれる黒後愛です。
しかし、往年の木村沙織と比べるとまだまだ下手との指摘も多いようです。
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バレーボール女子世界選手権が開幕! 女子バレー日本代表のエースは黒後愛
バレーボール女子世界選手権が開幕しました。
中田監督が東京五輪に向けた試金石としていた大会なのである程度の結果が求められますよね。
実際、中田監督は「全勝で一次リーグ突破」と当面を目標を語っていました。
しかし、初戦のアルゼンチンにこそ3-0で勝利したものの、続くオランダに2-3と破れ早くも全勝での一次リーグ突破という目標は不可能となってしまいました。
最終的には一次リーグは突破すると思いますが、それ以降のことを考えるとちょっと不安ですよね^^;
実際、直前に行われたアジア大会でも中国と韓国に破れ4位となっています。
女子バレー日本代表のメンバーをみるとかなり若い選手が多いので、今回の世界選手権は相当厳しい結果に終わる気がしてならないのですが、そんな状況にあってメディアが盛んに取り上げているのがアウトサイドヒッターの黒後愛です。
アウトサイドヒッターといえばチームのエースが務めるポジションであり、そこにまだ20歳の黒後愛が起用されるのは大抜擢ともいえます。
そんな黒後愛をメディアでは「サオリン2世」と呼んでいるようですが、現時点ではエースとして扱うにはまだまだ下手なように感じられますよね^^;
「サオリン2世」黒後愛のプロフィール
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黒後愛(くろご あい)は1998年6月14日うまれ、栃木県宇都宮市出身です。
身長は180㎝、体重は69㎏です。
姉の影響で小学3年世のころからバレーボールを始め、その後は2015年全日本ユース代表、2016年全日本ジュニア代表、2017年全日本代表と各世代で日本代表に選ばれています。
もちろん高校時代も活躍しており、下北沢成徳高校在学中は2015年の春高バレーでベスト8、2016年と2017大会では優勝(2大会ともMVPを受賞)しています。
その後はVリーグの東レアローズに入団し、2017/18シーズンからレギュラーとして出場しています。
このように各世代の日本代表を経験し輝かしい成績を残している黒後愛は、「サオリン2世」とも呼ばれています。(若くして攻守の中心となっている姿が木村沙織を彷彿とさせるからでしょう)
まだまだ伸びしろがありそうなので東京五輪での活躍を期待したいですよね。
ただし、非常に残念なのは身長が180㎝しかないことです。
木村沙織は185㎝ありましたし、栗原恵は187㎝ありました。
それでも世界の絶対的エースと呼ばれるプレーヤーと比べれば小柄な方でした。
それを考えると180㎝の黒後愛はかなり体型的に厳しいかもしれませんね。
黒後愛は五輪で通用するのか?
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ファンとして気になるのは、黒後愛が世界の強豪国を相手にどこまで通用するのか?という点だと思います。
「将来の女子バレー日本代表における絶対的エース候補」「サオリン2世」等といわれているだけに、東京五輪までには何とか大きく成長してほしいところですよね。
そこで、一つの目安としてVリーグにおける黒後愛と木村沙織の個人成績を比較してみました。(比較には二人ともVリーグ1年目の成績を使用しています)
<黒後愛の2017/18シーズン個人成績>
出場試合数 21試合
出場セット数 80
アタック決定率 33.8%(699打数236得点)
サービスエース 24回(315打数)
レシーブ成功率 54.2%
<木村沙織の2005/2006シーズン個人成績>
出場試合数 27試合
出場セット数 99
アタック決定率 44.3%(635打数281得点)
サービスエース 26回(401打数)
レシーブ成功率 63.1%
黒後愛は2015年8月に開催された第14回世界ユース女子選手権大会においてベストサーバーに選出されただけあって、サーブには高い技術があるようですね。
しかしそれ以外では木村沙織の方が圧倒的に上回っているようです。
というより、現時点の黒後愛はアタック技術もレシーブ技術もまだまだ低いと言えるでしょう。
特にレシーブ成功率の54.2%というのは粘りのバレーが持ち味の女子バレー日本代表においては致命的かもしれませんね。
この数字は相手チームも把握しているでしょうから、黒後愛が狙われる可能性は高いと思います。
ちなみに、引退直前の2016/17シーズンの木村沙織の個人成績も見てみると・・・
出場試合数 21試合
出場セット数 77
アタック決定率 30.6%(739打数226得点)
サービスエース 4回(253打数)
レシーブ成功率 72.8%
となっています。
すでに体はボロボロだったと思いますが、それでもレシーブ成功率が上がっているところが「さすがサオリン!」という感じですよね。
このように、Vリーグ1年目の成績をみると、黒後愛は同じく1年目だった当時の木村沙織よりもかなり劣るようです。
2020年の東京五輪まであまり時間はないのですが、黒後愛にはまだまだ多くの課題があるようですね。
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