かつて巨人の左のエースと呼ばれ最多勝にも輝いた内海哲也投手ですが、近年では思うような活躍ができず、8月28日の広島戦では3回ももたずにKOされています。
そんな成績のため、ファンの間では引退や戦力外の噂がでているようです。
<スポンサーリンク>
巨人、内海哲也投手。過去の栄光は飛ばないボールのおかげ?
まずは内海哲也投手の2010年以降の成績から見てみましょう。
2010 11勝8敗 148回 被安打168 本塁打14 四死球36 防御率4.38
2011 18勝5敗 185 2/3回 被安打153 本塁打13 四死球54 防御率1.70
2012 15勝6敗 186回 被安打173 本塁打8 四死球46 防御率1.98
2013 13勝6敗 160 1/3回 被安打157 本塁打11 四死球53 防御率3.31
2014 7勝9敗 144 2/3回 被安打139 本塁打11 四死球41 防御率3.17
2015 2勝1敗 23 1/3回 被安打30 本塁打4 四死球6 防御率5.01
2016 9勝6敗 107 1/3回 被安打104 本塁打10 四死球27 防御率3.94
2017 2勝7敗 57 2/3回 被安打66 本塁打10 四死球21 防御率5.77
2011年と2012年の防御率が突出して良いですよね。
2004年から巨人の一軍で投げている内海哲也投手ですが、実は防御率が1点台だったのはこの2年間だけなんです。
当時は右打者のインコースにズバズバストレートを投げ込む強気のピッチングが評価されていた訳ですが、実はそんな強気なピッチングができたのには、通称「飛ばないボール」と呼ばれた統一球の導入があったと言われています。
このボールはミズノ製の低反発ゴム材を用いたもので、2011年と2012年に全12球団が採用。
その結果、セパ両リーグあわせて本塁打数が約4割も減る結果となりました。
(また、ストライクゾーンの変更などもあり、投手に非常に有利な時期でした)
この飛ばないボールはその後プロ野球の試合で使う基準を満たしていないことが発覚したため、年間を通して使用されたのは2011年と2012年の2年間のみとなった訳ですが、、、これが内海哲也投手が好成績だった時期とピッタリと一致するんですよね(^^;)
内海哲也投手の成績をもう一度よくみると、2011年と2012年は他の年よりも投球回が多くなっているにも関わらず、被本塁打は同等かやや少なくなっています。
このことから、「飛ばないボールがあったからこそ、強気にインコースを攻めることができていた」と言われているようです。
もっというと、「本来はそんなに勝てるほどの投手ではない」ということになるかもしれませんね。
巨人内海哲也投手、現在の成績
<スポンサーリンク>
それでは、現在の成績の内海哲也投手の成績を見てみましょう。(8月28日終了時点)
5勝4敗 75回 被安打84 本塁打9 四死球21 防御率3.84
極端に成績の悪かった2017年ほどではありませんが、さほど良いということもないですよね。
気になるのは75回を投げて9本も本塁打を打たれている点です。
前述のように右打者のインコースへのストレートが生命線である内海哲也投手ですが、最近ではそれを痛打されるケースが目立っており、球威の衰えがハッキリしてきています。
防御率だけをみれば9勝をあげた2016年よりも良いのですが、2016年は107 1/3回を投げて10本の本塁打に抑えていたのに、今年は75回で9本となると、やはり球威が落ちているのでしょうね。
巨人内海哲也投手、2018年オフには引退か戦力外の可能性も
<スポンサーリンク>
さて、このように成績が明らかに下降している内海哲也投手ですが、来年は37歳になります。
この年齢を考えると衰えてきて当然な気もしますよね。
中には球威の衰えを制球力や投球術で補う投手もいますが、今のところ内海哲也投手にそこまでの器用さは感じられませんよね。
そのため、多くのファンが「そろそろ引退か戦力外なのでは・・・」と考えているようです。
さらにいうと、推定1億円という高額の年俸もネックですよね。
2013年から2016年までの4年間は4億円でしたから、これでも急速に下がってきてはいるのですが、今年もペナントレース優勝を逃すとなると、球団としても厳しい契約更改をせざるを得ないでしょうね。
残り試合の中で「まだまだやれる」というところを見せれば話は別ですが、8月28日の広島戦のような内容では、現役続行は難しいでしょう。
最終的に、球団としては内海哲也投手を功労者として扱うでしょうから、戦力外という表現よりは引退勧告とコーチ就任が同時に告げられる可能性の方が高いと思います。
かつてエースと呼ばれた生え抜きであるだけに、できれば素晴らしい投球を続けてほしいところですが、果たしてあと何回そんな姿がみれるのか、、、
オフになった時の本人の決断にも注目したいですね。
<スポンサーリンク>