7月26日、3年前からシリアで行方不明となっているフリージャーナリスト・安田純平氏とみられる動画がネットで公開されました。
しかしこの動画の中では「名前はウマルで韓国人」」と名乗っています。
また動画には不審な点もあることから「自業自得」「プロ人質」との指摘もあるようです。
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動画の内容
7月26日にネット上に公開された動画には、オレンジの服(処刑の時に着させられる服)を着た男性と、銃を構えて覆面をした二人の男性が映っています。
このオレンジの服を着た男性は3年前からシリアで行方不明となっているフリージャーナリストの安田純平氏のようです。
安田純平氏は動画で、
「わたしの名前はウマルです。韓国人です。きょうの日付は2018年7月25日、とてもひどい環境にいます。今すぐ助けてください」
と日本語で語っているのですが、この動画が公開されたことで、改めて安田純平氏が行方不明になっていることを思い出した人も多いと思います。
安田純平氏の本名と国籍は?
さて、この動画でまず疑問に思うのがウマルという名前と韓国人だと語っている点でしょう。
実は安田純平氏の本名や国籍については以前から疑問がでていました。
というのも、過去に公開された安田純平氏のパスポートには国籍や苗字の部分にモザイクがかけられており、確認できるのは「純平」という名前と顔写真だけだったからです。
このため、その当時から
「本名は安田ではないのでは?」
「日本人ではないかも」
などの指摘が出ていました。
また、「安」という文字が韓国姓に多いことから、
「安(アン)さんという韓国人なのではないか」
と推測する人もいました。
一部のジャーナリストは「拘束しているシリア人が安田純平氏を韓国人だと勘違いしているだけ」と指摘していますが、動画は日本政府に宛てたものですから、安田純平氏を日本人だと理解しているということになります。
ただし、「ウマル」というのは第二代カリフ(イスラム国家の指導者)の名前だそうで、韓国名ではないようです。
この点については、イスラム教に改宗したかさせられたかでイスラム名を名乗らされた可能性が高いと言われています。
つまり本名がウマルであるかどうかは不明だが、国籍は韓国と日本の二重国籍である可能性が高い、ということではないでしょうか。
安田純平氏の動画には不審な点がある
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本名や国籍以外にも、公開された動画にはいくつかの不審な点があります。
上の画像は動画の一部なのですが、まず非常に血色がよく顔がふっくらしていますよね。
動画内では「とてもひどい環境にいます」と語っていますが、痩せこけてはいないことから少なくとも食事は充分に摂れていることがわかります。
拘束した側が、3年にわたって人質に充分な食事を与え続けているというのは少々不思議ですよね。
さらにヒゲにも不審な点があります。
顎ヒゲが伸び放題なのでいかにも劣悪な環境にいるように見えますが、鼻の下をみるとヒゲは伸びておらず、ある程度手入れされているようです。
ということはヒゲを剃ることができる環境にある訳で、顎ヒゲに関してはあえて剃っていないとも考えられます。
その他、改宗して(orさせられて)ウマルというイスラム名を与えられた安田純平氏を処刑するのかという点や、着ているオレンジの服が妙に綺麗で真新しい点、口調や表情から緊迫した様子が伝わってこない点も気になるところです。
そもそも、拘束した後に人質を3年も生かしておくということ自体、ちょっと不思議ですよね。
「プロ人質」「拘束されたのは自業自得」などの指摘もある
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このように、多くの不審な点があることから、安田純平氏の行方不明は、金目的の狂言誘拐、またはプロ人質であると指摘する人が大勢います。
身代金欲しさに自らすすんで拘束に協力している、と考えられているのです。
この指摘が間違っていたら安田純平氏には大変申し訳ないのですが、プロ人質であると考えると先ほどの不審な点がすべて解消されるのも事実です。
また、過去に何度も拘束されているにもかかわらず、それでもまたシリアに行ってしまったという経緯から、
「拘束されたのは自業自得」
「税金で助けてもまた拘束されるだけ」
「自力で脱出すべき」
などの意見が多くなっています。
処刑されても良いという訳ではないのでしょうが、安田純平氏は日本政府の制止を聞かずにシリアに渡ってしまっています。
フリージャーナリストとして世界の実情を公表したかったのかもしれませんが、良い写真がとれればそれで収入になり、拘束されれば税金を使って助けてほしいというのは、少々身勝手な話であって、納得できない国民が多くなっているようです。
安田純平氏拘束への日本政府の対応
この動画が公開されたことで質問を受けた菅官房長官は、この動画の男性は安田純平氏であると断定した上で「邦人の安全確保が最大の責務であり、引き続き、さまざまな情報網を駆使して、全力で対応に努めています」と述べています。
とはいえ、行方不明になったのは3年も前ですし、過去にもこのような画像が出たことがある訳ですから、日本政府として譲歩しているのであれば、とっくに支払っているはずです。
つまり、仮に水面下で交渉していたとしても、日本政府は譲歩していないということなのでしょう。
無事帰国できることを願ってはいますが、下手にお金を支払って今後の拘束事件を増加させる訳にもいかず、日本政府としては頭がいたいところでしょう。
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