西野監督の退任を受けて後任探しが行われていたサッカー日本代表の新監督に森保一が就任しました。
さっそく就任会見が開かれ、世代交代や戦術など今後の大まかな方針について語っていたようです。
オリンピック代表監督と兼任となるようですが、4年後に向けてどういった方針になるのか、とても気になりますよね。
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サッカー日本代表新監督は森保一。そのプロフィールとは
サッカー日本代表の新監督に就任した森保一。
賛否両論あるようですが、まずは簡単にプロフィールから見てみましょう。
現役時代はサンフレッチェ広島、京都パープルサンガ、ベガルタ仙台でプレーした森保一。
ポジションは守備的MF・ボランチでした。
ボランチといえばW杯ロシア大会で柴崎岳がブレイクしましたが、森保一は柴崎岳と比べるとかなり守備よりのプレーヤーだったように思います。
1992年、当時の日本代表監督であるオフト氏によってフル代表に初就任されたことでブレイクし、一気に存在感を増していきました。
その後、1996年頃までフル代表に招集され続け、いわゆる「ドーハの悲劇」も経験しています。
現役引退後は2012年から2017年までサンフレッチェ広島の監督を務め、3度のリーグ制覇(2012,2013,2015)を達成。
2017年10月12日からは東京オリンピック代表監督として指揮をとっていました。
2018年1月にはU-23アジア選手権に出場。
優勝が期待されていましたが、グループリーグから満足のいく内容ではなく、準々決勝でウズベキスタンに破れています。
新監督森保一の方針:世代交代について
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以上のような経歴の森保一監督ですが、就任会見ではチームの方針について語っています。
ロシアW杯ではおっさんチームと呼ばれたサッカー日本代表。
本田圭佑や長谷部誠、酒井高徳らが代表引退を表明しており、また他の主力選手も4年後には軒並み30代になっていることから、世代交代が必要な時期にきています。
このことについて森保一監督は「世代交代と年代間の融合を行っていく」と語りました。
世代交代についてはいきなりベテランを外すのではなく、若いメンバーと共存させつつスキルや経験の継承を行う考えのようです。
さらに、フル代表とオリンピック代表、オリンピック代表とその下の代表というように一つ下のカテゴリーから上がってくる選手を作りたいようです。
これらを聞いていると、例えば長友佑都や香川真司、岡崎慎司らは今後もしばらくは招集される可能性が高そうです。
また、FC東京の久保建英のオリンピック出場とかには期待できそうですね。
新監督森保一の方針:戦術について
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森保一監督はサッカー日本代表の今後の戦術について以下のように語っています。
- 縦に速いサッカー(速攻)とボールをキープするサッカー(遅攻)の両方を行う
- 状況に応じて臨機応変に対応できるチームにする
この2点は前任の西野監督やロシアW杯で優勝したフランス代表の考え方を取り入れたもののようです。
相手チームの特徴や試合の流れによって柔軟な対応をとり、強豪相手にはその長所を消すようなサッカーがしたいのでしょうね。
サンフレッチェ広島時代の森保一監督の戦術
では、サンフレッチェ広島の監督時にはどのような戦術だったのでしょうか。
当時の森保一監督は前任者のペトロビッチ監督が構築した3-2-4-1というシステムを踏襲してスタートしました。
ただし、5バックや4バックに切り替えて戦う場面も非常に多く、その意味では当時から柔軟な戦術をとっていたようです。
攻撃面でいうと縦に速い攻撃を目標としていたようですが、実際にはサイドバックの位置が低いことが多く、安全第一の守備的な攻撃だった印象があります。
Jリーグで優勝した2012年と2013年はFWに得点力のある佐藤寿人がいましたから、少々守備的でも得点がとれるという判断だったのかもしれません。
U-23オリンピック代表での森保一監督の戦術
2017年にオリンピック代表監督に就任してからも3バックを基本に5バックに変化するという柔軟なシステムを採用していました。
ただし、サンフレッチェ広島時代の3-2-4-1から3-4-2-1へと中盤の構成を変えていました。
また、高い位置からボールにプレッシャーをかける守備をしており、この点はハリルホジッチ監督や西野監督のやっていたことと共通していると思います。
ただし、前述のようにU-23アジア選手権では予選から攻撃が思うように機能せず、守備面でも相手の高い個人技に対応できない脆さを露呈しており、チームとしてあまり上手くいっていないのも事実です。
オリンピック代表との兼任になる森保一監督を心配する声もある
以上のように方針を語った森保一監督ですが、ネットの反応を見てみると、
「あまり期待できない」
「監督経験が浅いのに大丈夫か?」
「オリンピック代表監督との兼任は無理じゃないか?」
といった指摘が多いようです。
オリンピック代表監督との兼任ということでは、日本ではかつてフィリップ・トルシエが行っていますが、当時は日韓共同開催のW杯だったため、アジア予選が免除されていました。
しかし、4年後のW杯カタール大会ではアジア予選を勝ち抜かなければならないため、オリンピック代表監督との兼任は荷が重いと考える人が多いようですね。
もっとも、東京オリンピックが開催されるのが2年後ですから、その終了とともにオリンピック代表監督を辞任し、フル代表に専念するつもりなのかもしれません。
それまでにフル代表に上がれる選手をオリンピック代表から発掘することができれば、兼任する価値はあるのかもしれませんね。
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